ドラッグストアでAGAの治療のためにリアップなどの育毛剤を買っている方も多いと思います。
ですが、種類が多いため効果のある育毛剤を選べていない方も多いと思います。
多くの種類が売られていますが、現時点でドラッグストアで買うべき育毛剤は「ミノキシジル」という成分のものだけです。


「男性型脱毛症診療ガイドライン」が出ており,男性型脱毛症に対して最も高いレベルAで推奨されたのは「飲み薬のフィナステリドかデュタステリド」※と「塗り薬のミノキシジル」の3種類です。( 下図:2017年の脱毛症診療ガイドラインより)
※「飲み薬のフィナステリドとデュタステリド」は市販薬としては販売されておりません(病院で医師に処方してもらう必要があります。)


発毛効果があるフィナステリド・デュタステリドはドラッグストア・通販などでは買えないので市販薬で育毛剤を選ぶなら、ミノキシジルの一択です。
ですので、市販薬の中で育毛剤を選ぶのではあれば、リアップを代表とした「ミノキシジルという成分」の商品を選ぶ必要があります。

さらにミノキシジルという成分を含んだ商品は複数市販されており、それぞれ特徴がありますので選ぶポイントを説明していきます。
この記事はこんな方におすすめ
✔ ドラッグストアの育毛剤で治療をしているが、なんとなく選んでいるが本当に効果があるものを選びたい
✔ 市販されているミノキシジルの育毛剤でより効果的で安いものを選びたい

このサイトは専門薬剤師の監修をもとに作成しています
そもそも髪の毛が薄くなる原因って何だか知ってますか?
抜け毛が起こる原因は大きく分けて2つあります。
✔ 親からの遺伝(先天的要因)
✔ 髪を洗わないなど不潔な状態やストレスなどの環境要因(後天的要因)
遺伝的に薄毛にならない人はしっかりシャンプーをして、ストレスなく生活すれば、確かに抜け毛の問題ありません。
自分が薄毛の遺伝があるかどうかはこちらで簡単にチェックできます↓

問題は、親が薄毛で自分もちょっとやばいかもなーって人です。
こういう人はシャンプーや生活習慣の改善だけでは抜け毛を治すことは難しいので効果的な育毛剤を選ぶようにしましょう。
市販薬で育毛剤を選ぶならミノキシジルを含む「スカルプD メディカルミノキ5」もしくは「リアップ×5シリーズ」しかない!
ミノキシジルが入った育毛剤は20種類ほど販売されていますが、「スカルプDメディカルミノキ5」もしくは「リアップ×5シリーズ」のどちらかがおすすめです。
その理由はこの二つです。
- ミノキシジルの育毛剤の中でプロピレングリコールという添加物を含みませんのでオススメ
- ミノキシジルが高濃度(5%)を配合しているのでオススメ

ポイント1
プロピレングリコールは育毛剤を使う人にとって致命的な頭皮の炎症の原因となるので、プロピレングリコールを含むミノキシジル製品は選ばない!
そして、

ポイント2
濃度が1%と5%のものが販売されていますが、5%ミノキシジルのほうが効果が高いことが証明されています。(下の方に理由を詳しく説明しています)
「プロピレングリコール」を含まない「5%のミノキシジル」はどれかというと、現時点で販売されているものは「スカルプD メディカルミノキ5」もしくは「リアップ×5シリーズ」の2種類のみとなります。

最も安いのはどっち?(毎日更新)
本日(2021/2/27)時点では、「楽天」と「アマゾン」で「リアップ×5」価格は6578円(送料無料)が最安値となっています。↓
注意:商品の価格は安くても送料が有料の場合、結果的に高くなることがあるので送料まで注意して選んでください。
結論!
市販されているミノキシジルの入っている育毛剤はたくさんあるが、「スカルプD メディカルミノキ5」もしくは「リアップ×5シリーズ」のどちらかを選ぶべし!
※理由はプロピレングリコールを含まないため、皮膚炎を起こしにくい!
使い始めてどのくらいで効果が実感できるか?何か月様子を見たほうがいいか?についてはこちらで詳しく説明しています⤵
ただし、価格面でおすすめは断トツで安いミノグロウの一択
皮膚炎が起こりにくい育毛剤はプロピレングリコールという添加物が入っていないものということで「スカルプD」か「リアップ×5」がおすすめと解説してきましたが、値段で選ぶなら「ミノグロウ」という商品がおすすめです。
※ミノグロウはプロピレングリコールが入っていますので注意してください!
少し安いくらいなら副作用が出にくいものがおすすめですが、この「ミノグロウ」はリアップの半額くらいで買えてしまいます。

もっとも安いミノキシジル製品(毎日更新)
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※こちらの商品はほかのミノキシジルを含む育毛剤と同じ成分となっているため、効果の面ではまったく同じと考えられます。

副作用を覚悟して、安いミノグロウを選ぶのもあり!
育毛剤は継続して使用することが大切です。お金が安いに越したことありませんよね!
女性の方は「リアップリジェンヌ」の一択!
女性の方でもAGAにより毛が抜けることがあります。
現在日本で販売されている中で女性が使用できるミノキシジルは「リアップリジェンヌ」と「ヘアグロウ ハナノキ」という製品のみとなります。
男性用が5%ミノキシジルなのに対して、女性用は1%となっています。
ちなみに女性用のミノキシジル育毛剤は2種類販売されていますが、リアップリジェンヌのみがプロピレングリコールは含まれていませんので、皮膚炎の心配をせずに安心して使用したい場合が「リアップリジェンヌ」を使うことをおすすめします。

もっとも安いリアップリジェンヌ製品(毎日更新)
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※定価が5239円なのでとてもお買い得となっています。

女性用のミノキシジルを含む育毛剤選びはリアップリジェンヌの一択!
※ヘアグロウ ハナノキにはプロピレングリコールが入っています
また、脱毛の程度がそこまでひどくないという女性でしたら、女性に使いやすい低出力レーザー(学会の推奨ランクB)がおすすめです↓
リアップリジェンヌ以外の女性におすすめの育毛剤を臨床データをもとにランキング形式で紹介していますので、こちらも参考にしてみてください↓
市販薬として売られているミノキシジル製品はどのくらいあるか?一挙紹介!
ミノキシジルを含むOTCとして市販されている育毛剤をすべて調査しました。
現在(2021年2月時点)は全部で31種類ものミノキシジル育毛剤が販売されており、成分名や添加物がわかりやすいように一覧にしました。
特に添加物の違いがあるので、注意してみてください。

一覧表にまとめていますので、製品間での違いが知りたい人には便利です
商品名 | 製造販売元 | 成分 | 添加物 |
リアップ | 製造販売元/大正製薬(株) | 1%ミノキシジル | プロピレングリコール,エタノール |
リアップジェット | 製造販売元/大正製薬(株) | 1%ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル 、トコフェロール酢酸エステル 、l-メントール | カミツレ油,1,3-ブチレングリコール,クエン酸,エタノール,DME |
リアッププラス | 製造販売元/大正製薬(株) | 1%ミノキシジル | カミツレ油,1,3-ブチレングリコール,クエン酸,エタノール |
リアップリジェンヌ | 製造販売元/大正製薬(株) | 1%ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル 、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール | 1,3-ブチレングリコール,クエン酸,エタノール,ヒアルロン酸Na |
MR.NARUKEミノキシジル5 | 製造販売元/リョートーファイン(株),販売会社/ジェネリック薬品(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
オルケア5 | 製造販売元/株式会社廣昌堂,販売会社/日新薬品工業株式会社 | 5%ミノキシジル | エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、pH調節剤 |
ケカール | 製造販売元/大興製薬(株),販売会社/日邦薬品工業(株),販売会社/米田薬品工業(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
スカルプD メディカルミノキ5 | 製造販売元/東亜薬品(株),販売会社/アンファー(株) | 5%ミノキシジル | グリセリン,1,3-ブチレングリコール,エタノール,リン酸 |
ミノアップ | 製造販売元/リョートーファイン(株),販売会社/東和薬品 | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
ミノキシジルローション5%「JG」 | 製造販売元/シオノケミカル(株),販売会社/日本ジェネリック(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
ミノグロウ | 製造販売元/大興製薬(株),販売会社/岩城製薬(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
ミノゲイン | 製造販売元/株式会社廣昌堂,販売会社/ノーエチ薬品株式会社,販売会社/サンドラッググループ | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
ミノファイブ | 製造販売元/大興製薬(株),販売会社/小林薬品工業(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,pH調節剤 |
リアップX5 | 製造販売元/大正製薬(株) | 5%ミノキシジル | 1,3-ブチレングリコール,ジブチルヒドロキシトルエン,リン酸,エタノール |
リアップX5プラスローション | 製造販売元/大正製薬(株) | 5%ミノキシジル ピリドキシン塩酸塩 トコフェロール酢酸エステル、 l-メントール | セタノール,1,3-ブチレングリコール,ジブチルヒドロキシトルエン,リン酸,エタノール |
リグロEX5 | 製造販売元/ロート製薬(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,酒石酸 |
ヘアグロウ ハナミノキ | 製造販売元/アートネイチャー | 1%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,ヒアルロン酸ナトリウム(2),pH調整剤 |
ミノカミング | 製造販売元/大興製薬(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
ミノキシジル配合外用液5%「FCI」 | 製造販売元/富士化学工業(株) | 5%ミノキシジル、ピリドキシン塩酸塩、酢酸トコフェロール、l-メントール | エタノール,プロピレングリコール,ジブチルヒドロキシトルエン,pH調整剤 |
ミノケア | 製造販売元/日新薬品工業 | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
メディカルアップ | 製造販売元/リョートーファイン | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
加美乃素デルタ | 製造販売元/加美乃素本舗 | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 | 製造販売元/アートネイチャー | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 | 製造販売元/アートネイチャー | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
アロゲイン5 | 製造販売元/佐藤製薬株式会社 | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
ヒックス ミノキシジル5 | 製造販売元/株式会社エムボックス | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
ミノキサン5 | 販売元/アマゾンジャパン | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調整剤 |
メディカルミノキシジル5% | 販売元/東亜薬品株式会社 | 5%ミノキシジル | グリセリン,1,3-ブチレングリコール,エタノール,リン酸 |
リグロEX5エナジー | 販売元/ロート製薬(株) | 5%ミノキシジル パントテニールエチルエーテル ピリドキシン塩酸塩 トコフェロール酢酸エステル l-メントール | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,ジブチルヒドロキシトルエン(BHT),酒石酸 |
リザレックコーワ | 販売元/リョートーファイン(株) | 5%ミノキシジル | エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,pH調節剤 |
これらに加えて、2020年4月にリアップを販売している大正製薬よりリアップの改良版となる育毛剤が販売されました。
リアップX5プラスネオ | 大正製薬 | ミノキシジル 5.0g ピリドキシン塩酸塩 0.05g 酢酸トコフェロール 0.08g l-メントール 0.3g ジフェンヒドラミン塩酸塩 0.1g グリチルレチン酸 0.1g ヒノキチオール 0.05g | L-アルギニン,グリシン,1,3-ブチレングリコール,ジブチルヒドロキシトルエン,リン酸,エタノール |
こちらの製品の特長としては、これまでも説明してきましたが、「プロピレングリコール」を含まないため頭皮の炎症を起こしにくく、有効成分に血流を良くするビタミンや炎症を抑える成分を加えてより使用感が良いものに改良されています。
発毛効果はおそらく、普通の「リアップ×5」と変わらないと思います。
あくまで、使ったときに爽快感があるなどの使用感が改良されたイメージだと思います。
商品ごとに微妙に添加物が違いますので注意してください!
食べ物の添加物を気にする人は結構いますが、薬の添加物を気にする人っていませんよね?
薬に詳しくない人は、これらの違いわかりにくいと思いますが、この表の見方としては添加物に「プロピレングリコール」というのが入っていないものを見つけるようにしましょう!

添加物に「プロピレングリコール」が入っているかどうかチェック!
理由はこのあとから詳しく説明していきます。
高い効果を期待するならミノキシジルが1%のものよりも5%の方を選ぶようにしよう!

これまでは副作用が出にくいものを選ぶことを説明してきましたが、効果の面ではどうなの?って疑問があると思います。
結論からいうと、5%のミノキシジル製品なら効果はどの商品でも全く同じです。
ただし、1%の製品よりも、5%のほうが効果が高いことが証明されていますので、1%のものは避けましょう!
Olsen EA, Dunlap FE, Funicella T, et al. A randomized clinical trial of 5% topical minoxidil versus 2% topical minoxidil and placebo in the treatment of androgenetic alopecia in men. J Am Acad Dermatol 2002; 47:377.
ただし、濃度が1%から5%に上がることにより、副作用の皮膚炎が起こる可能性も高くなります。
皮膚症状発現頻度(5%製剤:8%、1%製剤:2.7%)
リアップ×5の承認審査資料より
頭皮の皮膚炎がおこりにくくするためにもできれば、添加物にプロピレングリコールを使っていない製品を選ぶのが重要になってきます。
皮膚炎の原因は薬の中の添加物のプロピレングリコール!根拠となる論文はこれ!
効果の面では5%製剤を選べば、どのミノキシジル製品でも差はありません。

しかし、ミノキシジル製品のほとんどには添加物としてプロピレングリコールが含まれており、これが皮膚炎を引き起こすと言われています。
Olsen EA, Whiting D, Bergfeld W, et al. A multicenter, randomized, placebo-controlled, double-blind clinical trial of a novel formulation of 5% minoxidil topical foam versus placebo in the treatment of androgenetic alopecia in men. J Am Acad Dermatol 2007; 57:767.
皮膚炎?大した事ないでしょ?って思った人は要注意!皮膚炎を軽くみると大変です

育毛剤を使っていて皮膚炎が出てしまうと、その育毛剤が今後使えないことがあります。市販の育毛剤でもっとも効果が高いのはミノキシジル5%の製品ですので、皮膚炎が出てしまうと他の薬に替えようがなくなってしまいます。
効果が出ているのに使用をやめなければならないのって本当にもったいない!
ですので、皮膚炎が出にくい商品を選ぶことが重要になります。
市販されている育毛剤でAGAを治すまとめ
✔ 様々な成分の育毛剤が市販されているが、もっとも効果の高いものは「ミノキシジル」という成分のもの
✔ ミノキシジル製品は1%と5%製品があるが、5%製品のほうが効果は高い(ただし、女性用は1%のみ)
✔ 5%製品は皮膚炎の副作用がでやすくなるため、5%製品の中でもプロピレングリコールという添加物が入っていない「リアップ×5」か「スカルプDミノキ5」を選ぶ。
✔ リアップ×5やスカルプDミノキ5は高くてキツイって人には、「ミノグロウ」を選ぶ。他の商品の半額くらいで買えるがプロピレングリコールが入っているため皮膚炎に注意!
✔ 女性がミノキシジル育毛剤を選ぶなら「プロピレングリコール」が入っていない唯一の「リアップリジェンヌ」を選ぶ!
最後にミノキシジル タブレットのお話
ここまではドラッグストアで買えるリアップなどの「ミノキシジルの外用液」の製品について解説してきました。
ただ、ミノキシジルで検索すると、「ミノキシジルの錠剤(タブレット)」についての情報も結構出てきます。
「ミノキシジル タブレット」は、これまで紹介してきた「ミノキシジルの塗り薬」ではなく「飲むタイプ」ですが、臨床データ上、重い副作用があるにも関わらずリアップと効果が変わらないので、飲むタイプのミノキシジルタブレットはおすすめしません!
詳細は別の記事で解説していますので、興味があれば読んでみてください。