【専門薬剤師が解説】市販の育毛剤は効かないはウソ!というか思い込みです!

市販の育毛剤を使っているけど、市販の育毛剤が効かないと言う人が結構います。

✔ 市販の育毛剤なんて効果が弱いのではないか?
✔ 病院で処方される育毛剤のほうが強くて効果がある

と考えている人が多いのではないでしょうか?

確かに市販の育毛剤でほぼ効果がないものが販売されているのも事実ですが、すべての市販薬が効かないというのは、完全に誤解です。

具体的には、ミノキシジルという成分が入った育毛剤は市販されていますが、病院で出される薬と同等の効果があることが科学的に証明されています

どうして誤解が生まれるかというと原因は以下の二点です。

市販の育毛剤は効果が弱いと思ってしまう原因
✔ 薬の効果は「効く・効かない」の2択の確率の問題!

✔ 市販薬は薬の効き具合をクチコミに書かれるが、「効いた!」って口コミより「効かなかった」ってクチコミがよく書かれる!
✔ そしてそれが印象に残る!

これではよくわからないと思いますので詳しく説明していきます。


監修薬剤師

✅ 日本で約50人しかいない最難関の指導薬剤師に最速で認定

✅ 医師からの薬の相談件数:年間約1,000件 

✅ 当サイトで解説している市販薬の販売実績:2,700件以上

⇒ 詳細なプロフィールはこちら





1.薬の効果は「確率の問題」であることをほとんどの人が知らない

最初に書きましたが、市販の育毛剤が弱いと「誤解」する原因の一つに「薬の効果は確率の問題であることをほとんどの人が知らない」ことが挙げられます。

あまりピンとこないかもしれませんが、「天気予報で今日の雨の降る確率」と同じと考えてください。

天気予報で降水確率50%という日が10日あったら「5日は雨が降って」、「5日は雨が降らない」ということです。

薬にも同じことが言えます。

一般的に薬は「強い・弱い」ではなく「効く」か「効かない」のどちらかしかありません。(天気では「雨が降る」or「雨が降らない」に対応します)

そして、ここで多くの人が誤解しているのは、

よく効く薬=100%効く

と考えてしまっているということです。

ですが、100%効果がある薬は存在しません

例えば、風邪を引いて、病院でロキソニンという薬を処方されて飲んだことがあると思います。飲むと(一時的でも)すぐに熱が下がると思います。

よく効くイメージのあるロキソニンですが、「効く」確率は100%ではありません

では、実際は何%かというと、「96.9%」です。※ロキソニン錠60㎎添付文書より

100人中3-4人は全く効果がないのです。

薬はよく効くと言われているものでも「100%」というのは存在しません。

では本題で市販の育毛剤が効かないという人がいますが、これも確率の問題です。

リアップは、最もよく効く育毛剤の一つですが

「ミノキシジルを主成分とした育毛剤」でも効く確率は81.1%(医師の評価で4か月後の軽度以上改善)
※リアップ5%の審査資料より

なのです。

つまり100人のうち20人弱は残念ながら効果が表れません。

この20人にとっては「全然効かないじゃん」ってことになります。

実際、80%以上の人に効果があるのですから、

これは間違いなく「効く!」と言っていいはずです。

ミノキシジルの効果がいつ現れるか詳しく知りたい方はこちらもおすすめです。↓


2.効果がなかった少数の人が「この薬は効かない」とクチコミに書きがち

クチコミやSNSで「この育毛剤は効かない」と書かれることがあります。しかし、それは先ほど説明したとおり、少数の意見(全体の20%)である可能性があります。

100人の内80人に効果がある薬(80%はどちらかというと効果が高い部類です)なのに効果が出なかった少数の人が「効果がなかった」と口コミを書いているだけなのに、なんだか「効果がないと書かれた口コミ」を信じたくなると思います。

少数の意見なのにあたかも多数の意見に感じてしまうことが人間にはあり、これを認知バイアスといいます。
※詳しくは説明しませんが心理学で「少数の法則」と言われるものです。

しかも、クチコミを書く人って効果がなかった腹いせに書く場合もあってコメントが公平じゃないことが多いので注意が必要です。




では効果が高い市販の育毛剤を選ぶ方法は?

基本的には「クチコミを参考にしない」というのが原則です。

厚労省も医薬品の口コミを禁止しています。

禁止の対象となる広告の内容
(5)患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
医療広告ガイドラインより

では口コミが参考にならないなら、なにを参考にするかというと、

論文などの臨床データです。

論文を検証して効果が高くなる確率が高い育毛剤を試すのが基本となります。

ですが、論文なんてほとんどの人は読めません

ですので、専門家に論文など臨床データを評価してもらうしかありません。

本サイトでは専門薬剤師に監修していただき、公平に薬の評価を行い、市販薬の使用の推進をしています。

育毛剤に関しては効果が出る確率が高い順にランキングしたものを別の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

男性部門↓

女性部門↓

まとめ

  • 「市販薬の育毛剤」でも「病院で出される育毛剤」も一定数は効果が出ない人はいる。
  • 効果が出る、出ないは確率の問題だが市販薬でもリアップを使えば80%以上で効果がある
  • 市販薬は口コミを書かれる(特に悪いクチコミ)
  • 効果で出なかった人の少数のクチコミを見て、市販薬の育毛剤の効果に疑問を持ってしまう
  • 育毛剤を選ぶなら臨床データを評価して選ぶ(薬全般に言えますが)

市販薬の育毛剤でリアップなど「ミノキシジル」という成分の育毛剤は80%の人に効果がみられるのですが、残念ながら残り20%の人には効果がありません。

そのように人には市販薬にはない成分(フィナステリド等)の育毛剤があります。それとミノキシジルを組み合わせることで効果が出る確率が上がることが証明されています

ですが、抜け毛が気になり出したら、「市販薬は効かない」というのはなので、まずは「市販薬」を試すというのをおすすめします。

 

最新AGA治療をオンライン診療で!

 AGAのオンライン診療を料金順で検索 >

関連記事

  1. 【低出力レーザー育毛効果】ヘアーマックスをアマゾンから購入する時はこれを注意すればお得って話!

  2. リアップEXジェットはリアップx5と比較して効果は?安全?価格?専門薬剤師が解説!【ミノキシジル比較】

  3. 「ミノゲイン」は「リアップx5」と比較して効果は?安全?価格?専門薬剤師が解説!【ミノキシジル比較】

  4. 【最新データFODMAP】過敏性腸症候群の人が避ける食べ物【専門薬剤師監修】

  5. 【間違った予防方法取ってませんか?】うがいのインフルエンザ予防効果は?おすすめのうがい液を完全解説【専門薬剤師監修】

  6. 【風邪薬を間違って選んでない?】イブプロフェン アセトアミノフェン 違いは? どっちが強い?を専門薬剤師が解説!

監修薬剤師プロフィール

【経歴】大学病院薬剤部で最速昇進記録⇒35歳で外資系製薬の学術から年収900万円のオファー

【資格】TOEIC815、薬物療法指導薬剤師

▶オンライン診療やドラッグストアで売っている薬で病気が治せたらいいなと思い、当サイトを立ち上げ。

詳しいプロフィールはこちら


  1. 【英語苦手でも2か月で800点超え】実際にTOEICでハイスコアを出…

    2023.07.25

  2. 【実証済み】薬剤師が転職で100万以上給与アップする具体的な方…

    2023.07.07

  3. 【給料面以外の待遇にも注目!】専門薬剤師を持っていると保険薬局…

    2023.06.18

  4. 【驚愕】専門薬剤師を持っていると製薬企業に転職が可能!実際の提…

    2023.06.14

  5. 「リベルサス錠」 概要・作用機序・類似薬・比較臨床試験

    2023.02.08

  1. 【専門薬剤師が勝手にランキング】もっとも口コミ評判が良い最強の…

    2022.08.21

  2. 【こんな間違いしてませんか?】臨床データを元にした本当の胃薬の…

    2022.07.13

  3. 【プラーク除去率最強!】損をしない電動歯ブラシの選び方を科学し…

    2020.11.06

  4. 【完全比較】自宅でできるがんの検査キットで信頼性が高いものを最…

    2019.05.20

  5. 【こんな間違った選び方してませんか?】水虫を治すならテルビナフ…

    2019.04.04