薄毛に悩んでいる人は、病院に行った方がいいのか?市販の育毛剤でいいのか?と迷うと思います。
迷っている人はこちらの図を参考にしてもらうといいと思います。
遠目に見て髪が薄い印象を持たれ、髪型を工夫しても隠せない ⇒ 病院での治療が必要
かなり近くで見られない限りは薄毛とは思われない ⇒ 市販の育毛剤で十分
また、市販の育毛を使う場合は薄毛の進み度合いに合わせて「上の図に書いてある育毛剤」を選びましょう。
※グーグルなどで「育毛剤ランキング」と検索すると値段が高いのに効果がない商品ばかり出てきますので必ずここで紹介している商品を選んで下さい。
この記事は、専門薬剤師が臨床データを検証し、市販の育毛剤の中で効果が強い順にランキングにしてもらいましたので信頼性が高い商品のみしか掲載していません。
監修薬剤師

✅ 日本で約50人しかいない最難関の指導薬剤師に最速で認定
✅ 医師からの薬の相談件数:年間約1,000件
✅ 当サイトで解説している市販薬の販売実績:2,700件以上
目次・・・
薄毛の原因とは?

抜け毛が起こる原因は大きく分けて2つあります。
✔ 親からの遺伝
✔ 髪を洗わないなど不潔な状態やストレスなどの環境要因
薄毛の遺伝がない人はしっかりシャンプーをして、ストレスなく生活すれば、薄毛の心配はありません。
自分が薄毛の遺伝があるかどうかはこちらで簡単にチェックできます↓
問題は、親が薄毛で自分もちょっとやばいかもなーって人です。
こういう人はシャンプーだけでは抜け毛を治すことは難しいので効果的な育毛剤を選ぶようにしましょう。
男性は市販薬でどの育毛剤を選べばよいか?効果の高い育毛剤ランキングを作成!

1位:ミノキシジルが入っている育毛剤
一位はミノキシジルという成分を配合した育毛剤です。
臨床データを検証すると、「ズバリ生えるのはどれ?」の答えは「ミノキシジル」となっています。
実は、ミノキシジルが配合された市販薬は「リアップ」が有名ですが他にも(現在34種類)販売されています。
以下の違いがあるので選び方に注意して自分に合った方を選んでください。
● ミノキシジルの濃度が違う
⇒「5%濃度が最も発毛効果が高い」
● 添加物「プロピレングリコール」が入っていない
⇒プロピレングリコールは「皮膚炎」の原因になる
この違いを考慮して最も安いものを探すとこちらの2つのどちらかを買うのがおすすめです。
ミノカミング | リザレックコーワα5 | |
---|---|---|
ミノキシジル濃度 | 5% | 5% |
値段(30日分に換算) | ¥2,880 | ¥3,599 |
プロピレングリコール | 含む | 含まない |
頭皮の皮膚炎リスク | 高い | 低い |
リアップは広告費用をかなりかけているので商品価格が割高です。発毛効果が同じで安い育毛剤があるので、上のどちらかを選ぶをおすすめしています。
2位:低出力レーザー
こちらの商品はレーザーを頭皮に当てて育毛を促進させるものです。
育毛剤というカテゴリーに入れるのに違和感があるのですが、市販されている育毛剤の中でミノキシジルの次に効果が高いので2位にランクインしました。(低出力レーザーは1位のリアップと同時くらいの育毛効果があることが証明
育毛効果は学会でも認めており、副作用が少なく、そしてコストも他の育毛剤と比較しても長い目で見ると安く済みますのでお勧めです。
3位:アデノゲン
こちらはアデノシンという成分を配合した育毛剤です。
AGA脱毛症に治療効果としては2位の低出力レーザーと同じくらいの薬にはなりますが、この商品は価格がけっこう高いです。(長い目で見ると低出力レーザーが安くなる)
効果は低出力レーザーを同等ですが、1位のリアップよりは弱いです。また、価格はリアップの同じくらいとなっていますのであまりおすすめではありません。
これを選ぶくらいならリアップや低出力レーザーがおすすめです。
アデノゲンを使おうか考えている人はこちらに効果や副作用・使う期間をまとめたので参考にしてみてください。
4位:サクセス
こちらの商品はt-フラバノンという生薬成分を抽出した商品となります。
育毛効果はアデノゲンよりも弱いですが、価格は安い(1500円くらい)なので、薄毛予防に使用するのがいいと思います。
薄毛は進行してしまっている場合は1位のミノキシジルを使用する必要があり、このサクセスでは難しいと思います。将来の抜け毛を予防するような使い方がおすすめです。
またこちらの商品は円形脱毛症にも効果があることが証明されています。
円形脱毛症患者においてt-フラバノン配合ローションの有用性が高いことを確認した。
参照:2010 年 72 巻 5 号 p. 507-513 「円形脱毛症に対するt-フラバノン配合ローションの有用性の検討」
5位:カロヤン
こちらはカルプロニウムという成分を含んだ商品で、育毛効果は1位のリアップや2位の低出力レーザーには劣ります。(4位のサクセスと同じくらいの効果です)
AGAの治療効果は弱いが、脱毛の原因がストレスなどによって引き起こされる「円形脱毛症」にこちらは使えます。
こちらの記事でカルプロニウムを含む育毛剤の使いどころを解説をしています。
効果は4位のサクセスと同じくらいですが、価格がサクセスより高いので5位としました。
ランク外:おすすめできないレベル
育毛剤ランキングで検索すると出てくる商品の臨床データを調べました。
調査した育毛剤はこれら21種類です。
プランテルEX、チャップアップ、イクオス、ポリピュアEX、フィンジア、ペルソナ、リデン、ブブカゼロ、プレミアムグローパワー、グランディアップ、レイソー、メディヘア育毛剤、ヘアリプロ、スカルプグロウF、アイークメン、スヴェンソン、レフィーネナノビア、ビタブリッドC、ヘアートニックセットEX、アンファースカルプD 薬用育毛トニック、ニューモ
これらの商品の有効成分の臨床データを調査しましたが、有効性を示す論文などがほとんどみつかりませんでした。
また、論文となっているものも少しありましたが、動物実験の結果のみ(ヒトでの実験が行われていない)であったりとエビデンスレベルが低いものしかありませんでした。
ランキングの入った成分以外が臨床データ上、「効果がある」とした論文は見つかりませんでした。
これらランク外の商品のホームページに行くと、「それらしいグラフでいかにも効果がありそう」なデータが書いてありますが、騙されないようにしましょう。※本当に効果があるなら医薬部外品ではなく「医薬品」として厚生労働省に認可されるはずです。
また、安いならそんなに効果がなくても許容できますが、ほとんどの商品はとても高価です。
価格も高いので、当サイトではおすすめできないということでランク外としました。
番外編:ミノキシジルの内服(ミノキシジルタブレット)
ミノキシジルタブレットとはこのランキングの1位にランクしているリアップの有効成分の「ミノキシジル」を頭皮に塗るのではなく、口から摂取する錠剤の薬です。
リアップをそのまま飲むのではなく錠剤が販売されています。
※ただし日本では販売されておらず、海外のものを個人輸入して入手するのが一般的です。
ミノキシジルの内服薬(ミノキシジルタブレット)を個人輸入で使用している人もいますが、効果はリアップと変わらないのに副作用がかなり強いのでおすすめしません。
ミノキシジルタブレットの効果についてはこちらで詳しく解説しています。
ミノキシジルタブレットはおすすめしない
育毛剤ランキングのまとめ
再度、冒頭で紹介した「育毛剤ランキングの図」を載せます。
効果順にランキングした育毛剤を見ながらこちらの図を参考にしてください。
特に抜け毛が進行してきてしまったら市販薬では治りませんので、より強い薬を病院で処方してもらう必要があります。
病院でAGAの治療をするならオンライン診療がおすすめです。
オンライン診療でのAGA治療については別の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
「育毛剤ランキング」で検索するとなぜ間違った情報にあたるのか?
この検索で引っかかるサイトは次のパターンです。
・「売上」をもとにランキングをしている
売上が多いほうがみんな使っているわけだし、なんだか効くような気がします。
この「気がする」は心理学的には「バンドワゴン効果」という認知バイアスです。
簡単に言うと気のせいです。
ですので売り上げランキングは参考にしないようにしましょう。
売れているもの≠効果があるもの
ランキングを見るのであれば、「売上」ではなく「効果が高い順」にランキングされていて、臨床データにもとづいた解説がされているものかどうかチェックするといいと思います。
※ランク外のところでも解説したように「科学的根拠がないのに効果が高い」と謳っているサイトもかなりありますので、注意しましょう!