薬学生や薬剤師として働いている人で転職したい人で病院薬剤師の給料が気になる人が多いと思います。
ネットで調べても病院薬剤師の給料の実態があまりわからなくて、「なんとなく病院薬剤師の給料は安い」というイメージから病院薬剤師になることを避けた人は多いのではないでしょうか?
また、「最初は給料が低くても将来的には結構増えると聞いたことがある」
と思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで、実際の17年間、新卒から大学病院で薬剤師をしている私の給料を完全公開します。
勤務年数も書いてますので、年齢が20台、30台、40台でどのように上がっていくのか給与イメージはできると思います。
監修薬剤師
目次・・・
大学病院の薬剤師で17年間勤務した場合の給料一覧
条件は新卒で大学病院の薬剤部に勤務し、
・残業時間→30h/月
・日直→1万円/回(月一回程度)
・夜勤→8千円/回(月一回程度)
を含んだ総収入(額面)を表しています。
勤務年数 | 棒級表 | 基本給 | 年収 |
1 | 2-6 | 194200 | 4001654 |
2 | 2-9 | 199300 | 4100441 |
3 | 2-10 | 200900 | 4131433 |
4 | 2-14 | 208900 | 4286393 |
5 | 2-20 | 218500 | 4472345 |
6 | 3-25 | 255200 | 5183224 |
7 | 3-29 | 260700 | 5289759 |
8 | 3-34 | 268500 | 5440845 |
9 | 3-39 | 276300 | 5591931 |
10 | 3-43 | 281100 | 5684907 |
11 | 4-35 | 298900 | 6029693 |
12 | 4-39 | 306100 | 6169157 |
13 | 5-27 | 332500 | 6680525 |
14 | 5-31 | 339300 | 6812241 |
15 | 5-37 | 350100 | 7021437 |
16 | 5-42 | 356300 | 7486327 |
17 | 5-45 | 361000 | 7655944 |
この表をみてもらうとわかるように最初の5年はかなり低い給与であることがわかります。
しかし、勤務年数が10年を超えたあたりから、急激に昇給して、15年目には年収700万円を超えています。
このように病院薬剤師は最初の給料のイメージから「病院薬剤師の給料は低い」というイメージになりますが、最終的にはそれなりにもらえることがわかります。
将来はどのくらいまでの年収になるのか?
私の勤務先は公務員の医療職Ⅱの棒級に沿って昇給するようになっています。
また、管理職になると残業手当が支給されなくなるため、もっとも高額な年収を受け取っているのは、「係長」です。
(当院の役職の階級は 平薬剤師<係長<副部長<部長 の順となっており、管理職は副部長以上を指します)
その係長の最高基本給は387400円です(当院での係長は棒級の5級以上にはなれません)
この基本給(387400円)の場合の年収を試算すると、年収は「7743983円」となります。
実際は残業時間によって額は変動しますが、「将来的には800万円前後が上限」というイメージとなります。
年収が最高額になる年齢は?
当院は国家公務員の棒級に沿って昇給しますので、最高額の年収になるのは、40台後半(50歳直前)となります。
これ以降は昇給することなく定年まで年収800万円が続きます。
最後に転職の注意点
もちろん、これは私の勤務している病院での話ですので、全ての病院に当てはまるわけではありません。
しかし、一律で「病院薬剤師は安い」というイメージは間違っています。
ですが、最初の10年くらいは給料が安いのは事実で生活も贅沢はできません。
ですので、病院への就職・転職などを考えるときはその病院の給与体系をしっかり調べることをおすすめします。
特に転職の場合は前職の給料より下がりたくはないですよね?
かと言って採用面接で「給料教えてください!」とはなかなか聞きにくいと思います。
ですので、そういうときは「転職エージェント」を通しましょう!
転職エージェントは代わりに給料交渉してくれます。
転職サイトはたくさんありますのです、とりあえず何社か登録をして話を聞いてみるといいと思います。
ちなみに私も転職活動は経験していて、その時は「ある転職エージェント」を利用させてもらいました。
詳細はこちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。