【ハーバード式】悪い病院に当たらないための病院探しの決定版

自分が病気になったとき、どこの病院がいいかインターネットを使って検索する人が多いと思います。

できるだけしっかりと治療をしてくれる病院やクリニックに行きたいと思い口コミなどを検索して、行ってみたら「なんか違った」と思い、別の病院と渡り歩いてしまうことも多いと思います。

ここでは、インターネットの情報から、できるだけいい病院にあたる確率を上げる病院検索手順を紹介します。
この方法で探せば、変な病院にあたる確率はかなり減らせると思います。


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良い病院と悪い病院の見分けるポイントについて簡単に解説

日本では導入されていませんが、海外では病院を「ランク付け」しています。

お店をミシュランがランク付けしているように、病院もランク付けしているのです。

ミシュランは☆の数で評価がわかるようにしていますが、病院はスコアです、つまり、点数が高いほど良い病院とわかるようにしています。

※このスコアは正式には「バランススコアカード」といい、1992年に「ハーバード・ビジネスレビュー」に発表された戦略的マネージメントの一つです。

病院どのような点を見てランク付けをしているか?

イギリスの場合は以下の項目をチェックしてスコアにしています。

入院待機患者率
外来受診の待ち時間
予算達成率
救急外来受診後に入院まで12時間以上待たされた患者の比率
予定手術のキャンセル率
職員の就業環境の改善の努力
清潔さ

医療過誤率
退院後の28日以内の緊急の再入院率
術後30日以内の死亡率

医師の労働時間の順守率
職員の傷病による欠勤率
専門医の欠員率
看護婦の欠員率
その他の医療従事者の欠員率

患者からの苦情解消率

※イギリス版のBSCより抜粋

すべての情報をインターネットから検索するのは不可能ですが、太字にした項目はインターネットから見つけることが可能です。

これらを踏まえると病院を探すときの手順はこれ!

良い病院を探すときはこの順番で探すと、いいお医者さんに出会える可能性が高くなります。

まずは病院・クリニックの検索サイトに行く

インターネットで病院を探すといろんなサイトがありますが、病院検索ではおすすめはこちらの厚労省のホームページから探すのが確実です(最新情報が掲載されています)

この厚労省のホームページで、自宅から通える範囲の病院やクリニックをリストアップしておいてください。

次に病院の口コミを確認する

以下のサイトが代表的な病院の口コミサイトです。

https://byoinnavi.jp/ 病院なび
http://www.myclinic.ne.jp/ マイクリニック
https://www.10man-doc.co.jp/ お医者さんガイド
https://www.hospita.jp/ ホスピタ
http://www.oishasan.jp/ お医者さん.JP
https://caloo.jp/ 病院口コミサイトCaloo

ただし、これらのクチコミサイトは「悪いクチコミ」を掲載しない傾向にあるので、あまり参考になりません

別の記事で解説していますが、病院のクチコミを見るなら「グーグル」です。

クチコミを見る時のポイントは

・施設がきれいかどうか
・受け付けや看護師の対応はどうか(職員教育)

の口コミのみを参考にするようにしましょう。

病院の口コミの読み方については別の記事で詳しく説明しています。

口コミで病院を絞ったら、病院・クリニックのホームページに行って、医師の経歴をチェックする

ホームページをチェックする時のポイントとして以下のことに注意して調べてください。

①医師が専門医を持っているかどうか?

専門医の資格を持っている医者は腕のいい医者である可能性は高まる!

※専門医を持っていればホームページに必ず載せているはずなので、載っていない場合は専門医ではないと判断してください。

医学博士を持っていたり、論文や学会発表などを積極的に行っているようなことが書かれていればなおいいと思います。

②何年研修しているか?理想は10年以上は様々な病院で研修している医師かを確認する

経歴に関しては病院・クリニックのホームページを見ればわかると思います。

ただ、ホームページを見てもわからない場合がありますのでその場合は「医師の年齢が若すぎたり」、逆に「年を取りすぎていない」なら大丈夫です。

おすすめは40代の医師が一番知識もフレッシュで、手技も間違いないと思いますので、40歳代の医師であるか確認しましょう。
※また、40代くらいの医師はまだ先が長いので最新設備を揃える傾向にあり、逆におじいちゃん先生は古い設備のままで診療していることも多いです。

③出身大学をチェック

医師になるには医学部を卒業しなければなりませんが、どこの医学部を卒業しているかとても重要です。

最近は東京医大の不正入試がニュースになっていますが、医大・医学部のレベルは相当ピンキリなのでどこの医学部かチェックしましょう。

おすすめの出身大学は国公立大学であることです。

もちろん優秀な私大出身者もいますが、ほとんどの私大は国公立のすべり止めという位置づけになっています。

また不正入試問題は私大では大かれ少なかれ存在しており、安パイを行くという意味でも出身大学はチェックしたほうがいいです。

参考までに国公立の医学部を紹介します。これらの大学出身かどうかホームページで確認してください。

旭川医科大学 札幌医科大学 北海道大学 弘前大学 東北大学 秋田大学 山形大学 筑波大学 群馬大学 千葉大学 東京大学 東京医科歯科大学 横浜市立大学 新潟大学 山梨大学 信州大学 富山大学 金沢大学 福井大学 岐阜大学 浜松医科大学 名古屋大学 名古屋市立大学 三重大学 滋賀医科大学 京都大学 京都府立医科大学 大阪大学 大阪市立大学 神戸大学 奈良県立医科大学 和歌山県立医科 鳥取大学 島根大学 岡山大学 広島大学 山口大学 徳島大学 香川大学 愛媛大学 高知大学 九州大学 佐賀大学 長崎大学 熊本大学 大分大学 宮崎大学 鹿児島大学 琉球大学

まとめ

施設のキレイさや専門医の取得状況・出身大学は重要な判断材料ですが、個人的にもっとも重要なのは医師の年齢だと思っています。

どんなに優秀でも60歳近くになって最新の設備を揃えようとは考えなくなるでしょうし、記憶力や判断力はやはり年齢には勝てません。

おそらく40歳代前半は医師としての絶頂期にいるのではないでしょうか?

個人的には、医師の年齢で病院・クリニックを選ぶようにしており、それで失敗したなと思ったことはないように思います。




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