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市販されている花粉症の薬は種類がありすぎてみなさんはどれを買っていいのかわからないので、多くの方はこんな感じで選んでいるのではないでしょうか？

よくある購入理由
・どれがいいかドラッグストアの薬剤師に聞いて言われたのもを買っている
・周りの人に勧められたのを買っている
・CMを見てなんとなく
・値段が高いものは効きそうなのでとりあえず高いものを買う
・新しく販売されたものが効きそうなので、そういったのを選らんでいる

　ここでは、当サイトを監修いただいている薬物療法専門薬剤師のおすすめのドラッグストアやインターネットの通販で買える花粉症治療薬を最新データにもとづいて２種類を紹介します。

というかこの２種類のどちらかしか選んではいけません。

しかも、価格の面でも考慮したものになっており、コストパフォーマンスも高いものとなっていますので、ぜひ花粉症の薬を選ぶときに参考にしてください。

この記事はこんな方におすすめです。　

✔　花粉症でいつも市販薬を使用している
✔　市販薬の種類が多すぎてどれを買っていいかわからない
✔　市販薬で少しでも安くてより強い（よく効く）のはどれか知りたい

監修薬剤師

✅　日本で約５０人しかいない最難関の指導薬剤師に最速で認定

✅　医師からの薬の相談件数：年間約1,000件　

✅　当サイトで解説している市販薬の販売実績：2,700件以上

⇒　詳細なプロフィールはこちら

花粉症市販薬はこの原則にしたがって二択で選ぶ

・花粉症の症状があまり強くない→効果はあまり強くないが、副作用がほとんどないフェキソフェナジンという成分を含む薬

・花粉症の症状が強い→副作用の眠気が出てしまうが、効果は強いセチリジンという成分の薬

それを押さえておけば間違いないと思います。この後はこれらを踏まえて、おすすめの市販薬を紹介します。

花粉症の症状がそこまでつらくない方におすすめなのはフェキソフェナジンという成分のもの

あまり聞いたことがない名称かと思われますが、フェキソフェナジンは商品名が「アレグラ」というのもです。

よくCMでみることがあるかと思いますが、なぜ、アレグラと書かずにフェキソフェナジンと成分名で書いたかというと、あまり知られていませんが、同じ成分にも関わらず違う商品名でたくさんの種類が売られています。

そしてアレグラと同じ効果（成分）で価格が相当安いものがいくつかあります。（いわゆるジェネリックとか後発品と言われるものです）

安いと不安という方もいるかと思いますが、医薬品の製造には国の厳しいチェックがあるため、粗悪なものはありませんし、製造している企業もちゃんとした会社ですので安心してください。フェキソフェナジンの商品名を価格とともに掲載しましたので参考にしてください。

フェキソフェナジン一覧

この表の価格は定価になりますので、販売価格はもっと安くなります。

フェキソフェナジンの中で販売価格が最もお得なのは？

定価では、ノスポールが最も安いのですが、販売価格を当サイトが調べたところ、最も安いのは、アレルビという商品で、56錠入りで1380円でアマゾンで取扱いがありました。

1日2回　1回1錠なので、2週間分の価格となります。１日に換算すると、約49.2円ですので、かなりお得なのがわかります。

この医薬品を製造している「皇漢堂製薬」は一般には知られていない会社かもしれませんが、お医者さんが処方するいわゆる「医療用医薬品」も多数製造している製薬企業ですので、品質の面でも信頼できますので安心してお使いいただけます。

フェキソフェナジンの特徴を研究データをもとに解説

フェキソフェナジンは効果はそれほど強くありませんが、その分、市販されている薬の中で最も副作用の眠気が少ないものとなっており、そのことは論文でも証明されている薬です。

Levocetirizine 0.000 

Fexofenadine  0.021 

Desloratadine  0.140 

Ebastine 0.164 

Cetirizine  0.193 

Mequitazine  0.193 

Olopatadine  0.340 

Loratadine　0.357
Hum. Psychopharmacol Clin Exp 2008; 23: 555–570.

これは数字が小さいほど、副作用が少ないことを意味しており、フェキソフェナジンは２番目になっています（一番は医療用医薬品でドラッグストアでは買えない薬です）。
ですので、フェキソフェナジンはあまり花粉症はひどくない人の薬と覚えてください。

代表的な間違った使用例
この成分の商品は代表的なものでアレグラですが、名前はよく知っているので花粉症の症状がひどい人が何となく使用
⇒その結果、花粉症の症状が全然抑えられてない。

このような方は、アレグラに代表するフェキソフェナジンよりも強く症状を抑えることができる「セチリジン」という薬があるので、そちらに切り替えをおすすめします。

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花粉症の症状が強い人にはセチリジンという成分のもの

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「ジルテック」や「ザイザル」をいつもは飲んでるって人で病院に行く時間がない人は「セチリジン」という成分のものを薬局や通販で同じ効果のものが購入できます。

セチリジンの効果の強さも証明されており、市販薬の花粉症の薬の中で効果は最も強いものです。

効果の比較検討の結果、アレロック、ジルテックは強く、タリオン、アレグラは弱いということが示された

Clinical and Experimental Dermatology 29(5):526-32 · September 2004

代表的な間違った使用例
花粉症の症状がそこまで強くないのにセチリジンを選んでいるため、花粉症の症状が抑えられるが、昼間にすごく眠気に襲われる

セチリジンは花粉症の症状を抑える作用が強い反面、副作用の眠気も強く出ます。

花粉症がひどくなければ、眠気がほとんどでないフェキソフェナジン（アレグラ等）を使うことをおすすめします。

セチリジン一覧

この薬は、アレグラなどの弱い薬で効かない人や花粉症の症状がひどい方にお勧めです。

市販薬の中でセチリジンという成分が効果は最強です。セチリジンを飲めばほとんどの方は花粉症の症状は抑えられると思います。

それでもどうしても鼻水・鼻づまりがどうしても抑えられないって方は病院でさらに強い薬を処方してもらうか、市販薬の点鼻薬を使用するという方法もあります。

セチリジンの中で販売価格が最もお得なのは？

こちらのお薬も通販で購入でき、当サイトで調べたところ、最もお得に購入できるのが、「ストナリニZ」で14錠入りで1120円でした。

こちらの商品もアマゾンから購入できます。

1日1回　1回1錠なので1日あたりに換算すると約80円となります。

こちらの薬を製造している佐藤製薬は医療用の医薬品の製造はもちろん、「ユンケル」でおなじみの製薬企業になりますので、品質の面でも信頼できます。

その他の花粉症の薬

上記の薬の他にも効果・副作用の強さでフェキソフェナジンとセチリジンの中間に位置するものを紹介します。

ロラタジン

2019年10月29日にロラタジン（クラリチンEX）は第１類医薬品にすることが承認され、これにより通販でも購入可能となりました。

エピナスチン

エバスチン

イメージとしては

効果の強さの順序
フェキソフェナジン＜ロラタジン・エピナスチン・エバスチン＜セチリジン

副作用が少ない順序
セチリジン＜ロラタジン・エピナスチン・エバスチン＜フェキソフェナジン

クラリチンやアレジオンという商品は結構CMでも流れているため、なんとなく購入している人がいますが、おすすめしません。

これらの薬は効果がセチリジンを成分とする商品よりも効果は弱いにも関わらず、副作用が強くでる傾向にあるため、基本的にはおすすめはできません。

花粉症の治療は抗アレルギー薬が基本！

花粉症の治療薬には古くから使用されている「第一世代」と最近開発された「第二世代」にわけることができます。第一世代は第二世代に比べると、眠気の副作用が強く出るという特徴があります。

第一世代の抗アレルギー薬が、どれほど強い眠気が出るか実験したデータを紹介しますと、第一世代の代表的な成分で、ドラッグストアでも鼻炎薬として売られていますクロルフェニラミンという成分がありますが、これを２ｍｇ使用するとウイスキー90mLほど飲んだのと同じくらい集中力の低下などがあったとのことです（参考文献：case　control　study．　Br　J　Pharmcol　2000； 129：115－123．）

第一世代の抗アレルギー薬は確かに安いですが、ウイスキーを飲んだ状態と同じですので、仕事や勉強の効率が確実に悪くなります。

ですので、基本的に花粉症を治療するのであれば「第二世代」のものを使用することをおすすめしています。

ただし、「第二世代」の抗アレルギー薬は、現在は４種類ほど市販されており、どれを買ったらいいのかいまいちわからないと思います。ちなみに、値段の高いものは効くとうのは間違っていますし、さらに、発売が新しいから効きがいいというのも完全に間違いです。

　選ぶ際に「効果の強いもの」で尚且つ「副作用の弱いもの」がおすすめなのですが、効果と副作用は基本的に負の相関、つまり効果が高いほど副作用が強くなります。

ですので、効果と副作用の兼ね合いで選択しなければならないのですが、その選択方法は原則に従って選びましょう。

市販薬での花粉症治療のまとめ

　今回は花粉症の薬を厳選して２種類紹介しました。フェキソフェナジンとセチリジンの中間くらいの効果・副作用のものもあるのですが、効果が中途半端でフェキソフェナジンが効かない人にその薬を使っても効果があまり期待できません。

まずはフェキソフェナジンを試し、効果が実感できないなら市販薬最強のセチリジンを使用します。

※それでもだめなら病院でさらに強い花粉症の薬を処方してもらうようにしましょう。

また、今回紹介した商品に中にはあまり聞いたことがない商品であったりドラッグストアに行っても売ってないものもありますが、今回紹介した薬はほとんどが、第２類医薬品に分類されているため、アマゾン・楽天などの通販で購入できます。

また、掲載した表の価格は「定価」ですので、販売価格はもっと値下がりしていますので、通販を利用すれば、より安く簡単に購入できます。

最後に別の治療法の紹介！花粉症の新たな治療法

花粉症の薬は少なからず眠気がでます。仕事上、もしくは受験などで抗アレルギー薬をどうしても飲みたくない人は舌下免疫療法という治療法が適してています。

最近はかなり舌下免疫療法という治療が注目されており、抗アレルギー薬を使わない治療が選択肢の一つとなってきており、これに関しては別の記事で詳しく説明しています。

2020.10.29

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