専門薬剤師が伝授する市販薬を使った疲労回復方法

疲労回復のために、食事に気を付けたり、睡眠を長く取ったり、運動をすることが必要であることがよく知られていますが、研究データとして明確に疲れに効くと証明されているものは、栄養ドリンクなどではなく漢方の補中益気湯であることはあまり知られていません。

疲れたからといってドラッグストアで栄養ドリンク・サプリメントを買っている人や、流行りのエナジードリンクを飲んでいる人が最近よく見かけます。このサイトにたどり着いた方も「なにかいい栄養ドリンクはなにかな?」って感じで調べて来たのではないでしょうか?

漢方?って思わずに最後まで読んでいただけると幸いです。

この記事は以下のような方にオススメ

✔規則正しく生活していて、食事にも気を付けているのに、仕事が大変で疲れが抜けない
✔生活や食事が不規則で、仕事の疲れが抜けない
✔栄養ドリンクやビタミン剤を飲んでいるが、効いている感じがしない

栄養ドリンクって結構高いですよね?それだけ払う価値があればいいのですが、疲労回復効果実感できますか?

私の周りには仕事柄、医師や薬剤師が多いのですが、疲れたから栄養ドリンクやビタミン剤を飲んでいるって人は一人も知りません。眠いからエナジードリンクを飲んでいる人はいますが、疲れに効くと思って飲んでいる人はいません

では何が一番疲れに効くのかと言うと、漢方です

一般の方は漢方と聞くと、ちょっと胡散臭いと思う人もいると思います。ですが、漢方はしっかりと研究データとして証明されています。逆にビタミン剤などはそのような研究データはありません。

今回は、いかに漢方が疲労回復に効果的でさらに、漢方の中でも補中益気湯がいかに効くかを科学的な見地から専門薬剤師に教えてもらいました。

ビタミン剤や栄養ドリンクはどのような成分なのか?

「疲労」「 回復」 「ドリンク」とグーグルなどで検索すると、様々な栄養ドリンクやエナジードリンクが検索結果として表示されます。

例えば、CMなどでもよく見かける「チョコラBB」シリーズの一つは疲れなどに効くといったうたい文句で知られています。では、このチョコラBBの成分を調べてみますと以下のようなものになります。

リボフラビンリン酸エステルナトリウム 38mg
ピリドキシン塩酸塩 50mg
チアミン硝化物 10mg
ニコチン酸アミド 60mg
ビオチン 500μg
ヨクイニンエキス 200mg
グルクロノラクトン 200mg

ビタミン剤に含まれるそれぞれの成分はどのような効果があるか?

上記のチョコラBBに含まれる成分の薬効はこのようになっています。

✔ヨクイニンはむくみに効果のある生薬成分です。むくみには効果がありますが、疲労回復には効きません。
✔グルクロノラクトンは肝臓で代謝に関わる成分で、主に肝機能を助ける効果が期待できますが、疲労回復効果があるかというわけではありません。
✔リボフラビン、ピリドキシン、チアミン、ニコチン酸アミド、ビオチンは一般的にビタミンと言われているもので、勘違いしている方が多いのですが、ビタミンは疲労回復効果は一切ありません。

ビタミンにはどのような効果があるかというと、医療用のビタミンの効能を調べると

消耗性疾患や激しい肉体労働などのビタミンの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給

となっています。

どういうことかと言うと、高熱の出る風邪や激しい運動をすると体が熱くなると思います。これは体がエネルギーを作っているからで、そのエネルギーの生成の際にビタミンを材料とします。つまり、高熱が長引いたり、長期間運動をしていると、だんだん体の中のビタミンがなくなってきてしまうわけです。

ビタミンがなくなってくると体からエネルギーが作れませんので、力が出なくなり疲労を感じることにつながります。

ゃー、ビタミン剤は疲労に効くではないかと思うかもしれませんが、基本的には食事をしっかり取れる方は、このビタミンを飲む必要はありません。なぜなら食事からビタミンは取れるからです。医療用の効能にも「食事から摂取が不十分な際の」という但し書きがあります。食事が普通にとれる人はビタミン剤は不要です。

食生活が不規則な人には疲労回復効果があるか?

食事で野菜があまり食べていない人は、このようなビタミン剤を飲めば疲労回復効果は多少あるようにはおもいます。ただし、研究データで疲労回復効果を証明したものはないのであくまで、「理論的には効くだろう」ということです。

ただし、これは過度なダイエットなど過度の食事制限をされている方にとってはという話で、ちょっと偏食している程度の方には当てはまらないと思います。

ビタミンの他にも、栄養ドリンクなどの製品に共通している成分は、アミノ酸であったり、ビタミンであったり、エナジードリンクはカフェインなどが含まれています。しかし、

✔アミノ酸はタンパク質なので、お肉を食べればOK
✔ビタミンは菜ジュースで十分摂取できます
✔カフェインはコーヒーやお茶で十分取れます

つまりほとんど栄養ドリンクはエナジードリンクは疲労回復効果はありません。

ビタミン剤が疲れに効くというデータはない!

疲労回復のために栄養ドリンクやビタミン剤を飲んでいる方が、CMで目に留まってなんとなく飲んでいるって方が結構いるのではないでしょうか?私もテレビでビタミン剤のCMを目にすることがあります。

そのCMの一つに「臨床試験データ公開中」って宣伝しているビタミン剤があるのに気づきました。
新しい論文が発表されたのかもしれないと思って調べてみました。

以下に武田薬品工業のホームページで公表されていたデータを引用します。

臨床試験データ(症状別の改善度)
目、肩・首すじ、腰などの症状がある方に4週間服用頂いたときに、下記の症状改善が得られました。(「著明改善」と「改善」の割合)
眼精疲労 66.0%/肩こり 62.0%/肩・首すじの自発痛 72.5%/腰・背部の自発痛 55.6%

出典:VB-20T医薬品製造承認申請資料

眼精疲労・肩こりなどが著明改善・改善が半分以上の人に認められ、疲労回復効果がありそうに見えます。ですが、これは信じないでください。一般の人にとっては「いい感じ」に見えるようになってますが、臨床研究を少しでも理解している人にとっては「なんだこれ?」って内容です。(根拠は詳しくは書きませんが、RCTでない時点でエビデンスレベルが低く、統計処理もなく、エンドポイント設定も不適)

ビタミンってなんとなく体にいいイメージを持っている人も多いと思います。確かに体に悪いものではありませんが、わざわざ高価なビタミン剤を購入してまで飲んでも効果は期待できません。

長々とビタミン剤や栄養ドリンクが「疲労回復に効果がない」という説明をしてきました。効果があると思って飲んでいる人にとってはあまり気分のいい話ではないと思います。そこは申し訳ないと思っていますが、ここでは、あくまでデータが示す事実のみを記載しています。

では、疲労回復には何がいいかというと、冒頭にも書きましたが漢方です。漢方で疲労回復効果があるものはいくつがありますが、一般的なものは 補中益気湯というものです。

補中益気湯の疲労効果はレベルが違う!

病院などの医療現場では漢方はよく利用されています。医療用の効能には以下のように書いてあります。

虚弱体質、疲労けん怠、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ

医療用の効能は厚労省が研究データを審査して、認められるものです。その厚労省が「疲労けん怠に効く」と言っているわけですから、かなり信頼できると言えます。

実際はどのように医療現場では使用されているかというと、「なんとなくだるい」という場合にも使用されます。他にも抗がん剤のようなとても強い薬を使うと倦怠感などが現れますが、そのような場合の強い疲労感や倦怠感を軽減するために漢方は利用されたりします。その効果も研究データとして証明されています。

肺癌化学療法中の患者に対し、補中益気湯の併用は、気分、全身倦怠感の軽減、改善に有用である
引用:漢方と最新治療1993; 2: 56-60

 

他にも、体力が衰えている高齢者に対しても 補中益気湯を使用することで免疫力を上げる効果や活動性を向上させるといった効果があります。

補中益気湯は虚弱高齢者のQOLを改善させ、免疫の状態を活性化させる。
引用:Satoh N, Sakai S, Kogure T, et al. A randomized double blind placebo-controlled clinical trial of hochuekkito, a traditional herbal medicine, in the treatment of elderly patients with weakness N of one and responder restricted design. Phytomedicine 2005; 12: 549-54

 

このような効果の研究データは補中益気湯にはたくさんありますが、ビタミン剤や栄養ドリンクについては一切ありません。

疲れたなーって思ったり、今日はちょっと仕事が終わるのは遅くなって大変だーって時に補中益気湯を一包飲んでみてください。その後の疲労感は違うと思います。

安くておすすめなのが、こちらです。




45包入っているので1包あたり75円程ですので、栄養ドリンクを買うよりもはるかに安いですので、おすすめです。

まとめ

✔疲労回復をうたった栄養ドリンクやビタミン剤は実は効果がない。
✔疲労回復には補中益気湯が研究データでも証明されており、病院などでも多用されている。

 

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