花粉症で病院に行っている人は、ザイザルという薬を病院で処方してもらっている人はかなり多いです。
花粉症によく効く薬なのですが、病院行く暇がなくてドラッグストアとかアマゾンなどの通販で市販で買えるといいのになーと思っている人が沢山います。
しかし、ネットで調べるとザイザルとまったく同じ成分の市販はないといった情報がほとんどです。
しかし、これは間違いです。
なぜなら、ザイザルと同じ成分が入った花粉症薬はちゃんと普通に市販されています。
たぶん一般の人でこのことを知っている人は、ほぼいませんし、医療関係者でも知らない人が多いので、代用を探している人はぜひ最後まで読んで下さい。
結論から言いますと、
ザイザルと同じ成分を市販薬として買うなら「セチリジン」という成分
が入っている市販の花粉症薬が同じものになります。
セチリジンが入っている市販薬は現在4種類のみです。
新コンタック鼻炎Z
ストラリニZ
ストラリニZジェル
これは、医療用では「ジルテック」という名前で処方されています。
別の記事に詳しく解説していますが、この中では「新コンタック鼻炎Z」が安いので代用におすすめです。
では、「ザイザル」と「新コンタック鼻炎Z」が同じ成分って本当?と疑う人のために解説していきます。
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✅ 医師からの薬の相談件数:年間約1,000件
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目次・・・
サイトによっては「「ザイザル」と「新コンタック鼻炎Z」は似ているけど違う成分だよ」って書かれることが多いですが、実際はまったく同じ成分が入っている
ザイザル(レボセチリジン)と「新コンタック鼻炎Z」(セチリジン)の成分を見比べてみたいと思います。
間違い探しだと思って見比べてほしいのですが、違いがありますか?
多分違いはないと思います。
なぜなら、ザイザル(レボセチリジン)と「新コンタック鼻炎Z」(セチリジン)はまったく同じ有効成分だからです。
※ちなみに、ザイザルの有効成分は「レボセチリジン」で、「新コンタック鼻炎Z」の有効成分は「セチリジン」といいます。
「レボセチリジン」と「セチリジン」って「レボ」という言葉が付いているかいないかの違いだけで似てますよね?
実際は、似ているというか、成分としてはまったく同じです。
全く同じ成分なのにサイトによっては「成分が違う」「成分が似ている」と書かれて「同じ成分」とは書かれない理由は?
この理由を一言で説明すると
「新コンタック鼻炎Z」の主成分の鏡像異性体で、アレルギーを抑える効果の強いL-体のみを抽出したのがザイザルだからです。
ということになります。
といってもよくわからないと思いますので解説します。
この後の説明を読んでもらえれば、意味が分かると思います。
もしも説明がわかりにくかったら、ウソはついてませんので科学的根拠があって
ザイザル=「新コンタック鼻炎Z」
と言っているんだなってことだけわかってもらえれば大丈夫です。
ザイザルと「新コンタック鼻炎Z」は「成分が違う」は半分正解の理由
注意:ここでは薬の専門知識のない一般の方でもわかってもらえるように、わかりやすく説明しますので、専門家からすると指摘の余地はありますが、あくまでわかりやすさに重点をおいてますのでご了承ください
そもそも有効成分はどうやって作るかって話ですが、
基本的には色々な化学物質を混ぜたり、熱したりして化学反応を起こさせて作っていきます。
例えば、水素(H2)と酸素(O2)を混ぜて燃やすと水(H2O)ができるといった学校で習うやつです。
あまり知られていませんが、こうやって作られる有効成分は、瓜二つの双子ができます。
ただし、その双子には違いがあり、左右が逆になっているという点です(イメージとしては鏡みに映にした感じ)
つまり人間の双子で言うと、普通は心臓は左側ですが、双子の一人は心臓が右側にあるといった感じです。
で、人間の双子なら性格の違いや成績の差は多少あると思いますがすごく似た感じになると思います。
ですが、「有効成分の双子」は「効果の強さ」にめちゃくちゃ差が出ます。
「新コンタック鼻炎Z」の有効成分である「セチリジン」も双子の兄弟がいて、花粉症を抑える効果はこの双子の間では30倍違うと報告されています。(参考:ザイザルインタビューフォームより)
これを踏まえてザイザルと「新コンタック鼻炎Z」の違いを解説すると
「新コンタック鼻炎Zの主成分の鏡像異性体で、アレルギーを抑える効果の強いL-体のみを抽出したのがザイザルです。」
と説明しましたが、これを双子の例に言い直すと
「新コンタック鼻炎Zは双子の兄弟を二人とも入れて作った薬で、ザイザルは双子の兄弟のうち効果が強い方だけを入れて作った薬」
となります。
絵で表すとこんな感じです。
「新コンタック鼻炎Z」とザイザルの効果は同じ?
「新コンタック鼻炎Z」もザイザルも効果が強い方の成分(レボセチリジン)は同じ量が入っているので、花粉症を抑える効果は同じです。
というか、「新コンタック鼻炎Z」の方は「ザイザルの成分+弱めの成分」もプラスされているので
どちらかというとザイザルより市販薬の「新コンタック鼻炎Z」の方が効果が強いです。
このことは、ちゃんと臨床データで証明されています。
こちらはザイザルの添付文書の研究データです。
さらに、2009年に発表された論文(Pediatr Allergy Immunol 2009: 20: 493–499)の結果では市販薬の方が花粉症に効果が強いと報告しています。
ネット情報ですと、ザイザルは市販されてないからどうしてもザイザルが欲しい場合は「病院に行く」か、または「海外からの輸入品」をおすすめしているサイトがありますが、そんなことをする必要が全くないと言うことがわかってもらえたかと思います。
まとめ
- 「ザイザル」そのものは市販はされていない
- しかし、ザイザルの有効成分が入った市販薬は4種類市販されている
- 市販薬の効果はザイザルと同じ(なんなら市販薬のほうが強いと書いてある論文もある)
- 市販されているこの4種類は効果は一緒なので、価格で安いので十分
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