【独自の見解】歯医者選び方の3つのポイント

歯医者の選ぶポイントについて、質問があったので独自の視点で説明していきたいと思います。
オンライン診療を行っている歯科もありますが、ここではあくまで一般的な診療をしている歯科の中でよい歯医者の選び方を説明しています。

そもそも歯医者ってどのくらいあるか?

ニュースで歯医者の過剰問題が取りあげられ、コンビニよりも多いなんてよく聞くと思います。

これは歯科医院の数(平成17年から平成26年)とコンビニの数(2017年、2018年)の統計です。

調べた年は違うが、歯医者は平成26年に68596件あるのに対して、コンビニは54836件と1万件以上歯医者の方が多い。

こんなに多くの歯科医院がある中でなにを基準に選択していますか?

基本的にはは腕のいい歯医者さんに診てもらいたいですよね?
その見分け方と説明します。
少なくとも、「やばい歯医者」は確実に避ける方法を説明します。
他ではどこにも書いていないと思いますので必見です。

その1 専門医を持っているかどうか?

これは重要です。
専門医の取得は相当時間と労力を要します。
ある専門医資格の取得要件は以下のようになっています。
専門医の資格審査を受けようとする者は、次に掲げる要件を備えていなければならない。
(1)日本国歯科医師の免許を有すること
(2)専門医の認定申請時において、5年以上引き続いて本学会会員である者
(3)専門医制度規則第6章の規定によって指定された研修施設で、第7章に定められた教育研修内容に従い、施行細則第5条で示される研修を修めた者
(4)専門医の認定申請時に教育研修単位を必要単位数取得している者
ただし、附表1に示す臨床、学術、業績の各研修の最低必要単位数を満たしていなければならない。
この他にも、学会発表や論文発表等もまとめられる資格もあります。

この条件をクリアするのは結構大変ですので、専門医を取得している先生は少なくとも自己研鑽の努力をする医者ということがわかります。

ちなみに専門医の他に、認定医とは指導医とありますが、それぞれ取得難易度が違います。
簡単いいますと
認定医<<専門医<<指導医
となっており、最も難しいのは指導医です。

ですので、指導医を持っている歯医者が一番理想ですが、持っている先生が少ないため、近所にいない可能性が高くなります。歯医者は結構、頻繁に通わないといけませんので、家からの通いやすさは重要です。

かといって、認定医では少し心もとないので、そのあたりを折衷した「専門医」を持っている歯医者を探しましょう。

専門医を持っている病院・クリニックの調べ方は?

そもそも専門医等の資格は「学会」が認定しているものになります。ですので、学会のホームページに行き、自分の家から通える範囲に専門医がいる医院があるが検索します。

専門医などに認定を行っている学会は以下のようなものなりますので、自分が見てもらいたい分野(例えば歯科矯正やりたいなど)の学会のホームぺージを探してください。

歯科基礎医学会
日本歯科保存学会
日本補綴歯科学会
日本口腔外科学会
日本矯正歯科学会
日本口腔衛生学会
日本歯科理工学会
日本歯科放射線学会
日本小児歯科学会
日本歯周病学会
日本歯科麻酔学会
日本歯科医史学会
日本歯科医療管理学会
日本歯科薬物療法学会
日本障害者歯科学会
日本老年歯科医学会
日本歯科医学教育学会
日本口腔インプラント学会
日本顎関節学会
日本臨床口腔病理学会
日本接着歯学会
日本歯内療法学会
日本レーザー歯学会
日本歯科心身医学会
日本臨床歯周病学会
日本歯科審美学会
日本顎口腔機能学会
日本歯科東洋医学会
日本顎変形症学会
日本スポーツ歯科医学
日本顎顔面補綴学会
日本顎咬合学会
日本磁気歯科学会
日本小児口腔外科学会
日本顎顔面インプラント学会
日本外傷歯学会
日本口腔診断学会
日本口腔腫瘍学会
日本口腔リハビリテーション学会
日本口腔顔面痛学会
日本口腔検査学会

これらのホームページに行くと「認定医・専門医一覧」といった項目があります。

これはどの学会も同じような形式で載せています。
例えば、東京都で調べてみると
以下のように一覧が出ます。

専門医を持っている歯科医とその先生の勤め先が出ますので、自分の家から通えるか判断できます。

その2 混合診療を行っているか?

歯医者を選ぶ際に重要なのは「混合診療」を行っているかどうかです。
歯科医院によっては、「保険診療のみ」と「混合診療をやっているところ」、「自由診療のみのところ」と3つに分類できます。
この中で「混合診療」を行っている歯科医院が良いと思います。

そもそも混合診療とは?

【歯科における混合診療】
現在の日本の健康保険制度では保険診療と保険外診療を併用することは原則として禁止されている。ただし、保険診療と保険外診療が混在することは、次の二点に関して認められている。
・保険外併用療養費制度を利用
・歯科通知文に係るものに認められたもの
日本の保険制度では健康保険でできる診療行為が限定され、医療の一部分しか給付されない。医療技術や医療機器の進歩や新薬の登場も保険制度の種々の制約から保険に直ちには反映されない。そこで混合診療が常に問題となることになる。

つまり、お金を多く払えばいい診療が受けられますよって話です

じゃー、一番いいのは「自由診療のみのところ」ってなるじゃないか?って思われますが、そう簡単ではありません。
まず、診察料金と治療の質をグラフにしたものです。

イメージとしてはこんな感じです。
お金をたくさん払えば治療の質は上がります。
しかし、それは直線的はなく途中からカーブしてます。保険診療の域を出た段階で支払いは高くなりますが、効果の向上は少ししか上がりません。
ですので、基本は保険診療でカバーして、必要に応じて自費診療で質の高い医療を提供してくれる「混合診療」が一番です。
もちろん、お金持ちは「自費診療のみ」でも構いませんが。



その3 やばい歯医者を見分ける決定的な方法

ここまでは、似たようなことはほかの情報源にも書いてあることかと思います。
最後に、決定的にやばい歯医者を見分ける方法を説明します。
そもそもヤバい歯医者ってなにかと言ってた、私は「金儲け」に走っている歯科医院だと考えています。
金を稼ぐのは悪いことではありませんが、患者の治療より金儲けが優先させてはだめです。

その見極めポイントは2点あり、結論から言いますと

・「エムドゲイン」という薬剤による治療をホームページで宣伝している歯科医院は避けたほうがよい。
・歯周病の治療をホームページで謳っているのになのに、「リグロス」という薬剤の宣伝をホームページで行っていない歯科医院は避けたほうがいい。

エムドゲインもリグロスもどちらも同じ歯周病に使用する薬剤です。
ですが違いがあります。
・エムドゲインは自費診療、リグロスは保険診療
・エムドゲインよりリグロスの方が効果が高い
つまり、このような歯科医院は「金稼ぎ」がメインの医院です。

患者に自己負担額で比較すると
リグロスは薬剤費が8-9千円で+処置料
一方、エムドゲインは1か所10万円前後に設定している医院が多いです。(自由診療なので医院毎に自由に決められます)
患者が支払う金額でいうと10倍違います。
この金額の差が効果に表れていればよいのですが、残念ながらそうではありません。
むしろ逆なのです。
下に示すのは厚労省に提出された公式のデータです。

0.3%群というのがリグロスでEMDがエムドゲインを使用したことを意味しており、「平均値±標準偏差」の数値が大きいほうが優れていることを示しています。
つまり、0.3%リグロスを使ったほうが効果が高いことをしめしています。

効果が悪いけど、料金は10倍もする治療を薦めたり、リグロスっていう効果が高くて安価な薬剤があるのに隠す歯科医が、果たしてまともな診療するでしょうか?患者の治療効果は置き去りですからね。

まとめ

・歯医者に探すなら家の近くの専門医を探しましょう。便利という理由だけで駅前の歯医者に行くとちゃんとした治療が受けられないかもしれません。
・また立地や専門医の資格だけでは選べない場合は、自費診療か保険診療か混合診療かどうかも調べて、より良い治療を受けたいなら混合診療を行っている医院・クリニックを探しましょう。
・また、避けたほうが良いクリニックの見分け方として、エムドゲインという治療を押しているクリニックはお金儲けが優先されている可能性がありますので注意が必要です。



 

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