自分はがんになりやすいのか?遺伝子検査の相談をスマホでできるサービス開始!

自宅でできるがん遺伝子検査

がん研有明病院という病院をご存知でしょうか?

この病院でがんリスクを専門医にスマホで相談できるサービスが開始されました。https://www.jfcr.or.jp/hospital/department/clinic/central/genetherapy/online.html

この病院は「都道府県がん診療連携拠点病院」と言われる施設でがんの診断・治療を専門的に行っている病院です。

当院の診療部門では、大半の診療科ががん診療を主体としており、その治療方針を決定する上で重要な役割を占めるのが「キャンサーボード」と称する検討会です。キャンサーボードでは、各診療部門から各種がん診療に携わる専門医が参加し、各科の診療ガイドラインに準拠しながら、個々の患者さんにおけるベストの治療方針を決定しております。また、ここでは製薬会社から依頼される治験の検討、ならびに自主臨床試験の企画・立案、自主臨床試験には個々の患者レベルにおける抗がん剤の適応外使用や未承認薬の使用申請なども含まれており、患者さんのベストな医療の提供に努めております。参考:ホームページより

このように、がん治療において先進的な治療を行っている病院ということがわかります。

2019年5月23日より、この病院の臨床遺伝子医療部がスマホを使って遺伝的にがんになりやすいかどうかを専門医に相談できるサービスを始めました。ただ少しわかりにくいので解説していきたいと思います。


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どのようなことを相談できるのか?

がんになる原因は食生活や環境面(ストレスが多いか・タバコを吸うか等)の影響もありますが、一番大きいのは体質(遺伝)と言われています。もちろんがんの種類で遺伝の影響を受けにくいものもありますので、その遺伝子があったとしても必ずがんになるわけではありません。

その辺のことは専門の医師でないとわからないことが多いと思います。そのような説明を受けることができます。また、その他にも以下のような相談が行われます。

遺伝カウンセリング

生まれながらにがんを発症しやすい体質を遺伝性腫瘍症候群という. 遺伝性腫瘍症候群の場合は一般的ながんとは異なる様々な特徴があり, とくに若年発症という特徴ががん・生殖医療と深くかかわる. がんを発症した患者さんは多くの悩み・葛藤・戸惑いを抱いているなか, 遺伝性腫瘍症候群という体質をもった人たちは子どもへの遺伝や新たに発症する可能性のある別のがんについても考えていくことになる.遺伝性腫瘍とがん・生殖医療, さらには実際の遺伝カウンセリングでどのようなことを来談者が語るのかをまとめることにより患者・来談者の思いを共有したい.

遺伝学的検査(遺伝性のがんの遺伝子検査)の説明

どのような方法で行われるのか?いくらかかるのか?などを詳しく説明してもらえます。

どのような人が利用したほうが良いか?

病院のホームページでこのように公表しています。

1. ① がん研有明病院で『遺伝性のがん』と診断された方
2. ② ①のご家族(血縁者)の方
3. ③ その他、『がん』の『遺伝』に関して心配のある方

逆に対象外となる相談内容は?

これもホームページを見ますとこのように書いてあります。

『遺伝子マルチパネル検査』『がんゲノム医療』『がんコンパニオン診断』についての相談は対象外となります。

これらの3つの言葉は同じ意味と思ってください。

どういう検査かというと、がんになってしまった人のがん細胞がどの遺伝子の変異が原因で起こったかを調べる検査です。

これまでの話と何が違うの?って思うかもしれません。

違いを簡単に言うと、がんになる前か後かの違いです。

つまり、相談できることはがんになる前だけで、がんになってしまった後の原因となった遺伝の相談はできないということです。

あくまで、ここでのサービスはがんになりやすいかどうかの相談ができることですので注意してください。

相談する上で必要なものは?

  • curonというアプリをインストールしたスマホ
  • クレジットカード

この二つが必要です。

相談の時はcuronというアプリを通してテレビ電話を行います。(LINEのようなものです)

また、相談料の支払いはクレジットカードで行いますので必ず必要になります。

相談時間は?

大体30分くらいで終わるようです。オンライン相談時間枠は1週間で5枠(5人分)を設定しているようです。

月曜日 16時
火曜日 10時、11時
木曜日 16時、17時

今後様子をみて枠は増やして行く予定のようです。

料金は?

30分で3500円で、15分毎に1500円が追加でかかります。

時間が長くなると料金が加算されていきますので、聞いておきたいことは事前にまとめておくようにしましょう。

また、メモ等と取ると書くのに時間がかかるので、ボイスレコーダーを使うことをおすすめします。

こちらは安くて、とてもクリアに声を録音できるのでお勧めです。

まとめ

海外では遺伝子カウンセリングは電話等ですでに行われています。

テレビ電話では不安という人もいると思いますが、対面で行った場合でも理解度などに差がなかったとしています。参考:Randomized Noninferiority Trial of Telephone Versus In-Person Genetic Counseling for Hereditary Breast and Ovarian Cancer

日本においては初めてのサービスですのでとても先進的な試みと言えます。特に東京から離れた地方にお住まいの方には便利ですので、利用してみてください。



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