最近、「グリチルリチン」が育毛剤に配合されている商品がたくさん販売されています。
例えば、よくCMで見かける「スカルプD育毛剤」が有名ですが、この育毛剤には「グリチルリチン」という有効成分が含まれた育毛剤です。
スカルプD育毛剤はこの「グリチルリチン」が入っていることが特徴ですが、価格は3千円程で育毛剤の中では平均的な価格です
ですので、育毛効果があるなら結構お買い得な気がしますが、買うべきかどうかを臨床データや口コミを検証してみました。
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目次・・・
グリチルリチンとは?
グリチルリチンには「甘草(カンゾウ)」という生薬に入っているいる成分で、「かゆみ」の原因となるアレルギーを抑える、いわゆる「抗アレルギー作用」があると言われています。
アレルギーを抑える薬と効くと、花粉症に薬を思い浮かべる人もいると思いますが、「グリチルリチン」という薬も似たような薬ということです。
グリチルリチンは加齢による薄毛に対しての効果は臨床データでは証明されていない!
先ほど、グリチルリチンはアレルギー抑える薬という話をしましたが、それが薄毛の治療になるの?という疑問を持つと思います。
実は、グリチルリチンは「円形脱毛症」には効果があることが知られています。
「円形脱毛症」は体の免疫機能が上手く働かないのが原因で髪の毛が抜けます。アレルギーを抑えるグリチルリチンは免疫機能を抑えるので「脱毛症」を治ります。
円形脱毛症の脱毛部にはIFN一γ, IL-12, IL-13などのThl型のサイトカインが増加 して,毛成長を抑制するとも言われている。さらに 成長期毛細器官に対するリンパ球による自己免疫反応がその病態に関与していると報告されている
参考:臨床と研究・78巻11号(2017)187-189
ただし、注意してほしいのは「加齢による薄毛」は「円形脱毛症」とは脱毛の原因が違います。
- 「加齢による脱毛」 ⇒ 加齢による「ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)」が関与している脱毛
- 「円形脱毛症」 ⇒ ストレスなどを引き金に「免疫」が暴走することで発症する脱毛
ですので、「加齢による脱毛」はアレルギーとまったく関係がないので抜け毛には効かないです。
一応、「加齢による脱毛症」に効果があるのか臨床データを検索しましたが、残念ながら「加齢による薄毛治療」に関するデータはないのが現状でした。
ですので、結論としては、
臨床データ上「グリチルリチンが入っていても加齢による薄毛に使っても意味がない」というのが結論となります。
ちなみに、お医者さんが読む教科書にもセファランチンは推奨されていません。
グリチルリチンが入った育毛剤の口コミは?
そうは言っても実は効果があるのではないか?と考える人もいるかと思います。
ですので、世間での評価を調べるために、クチコミも調査してみました。
グリチルリチンが配合された育毛剤はいくつかありますが、有名なのは「スカルプD育毛剤」ですのでこちらの口コミを調査しました。
この商品の口コミを調査すると、★★★☆☆3.8となっています。
口コミの内容は「効果がなかった」と言うと人も、いれば「髪が増えた」と言うと人もいます。
★★★☆☆3.8というと評価としては悪くないように思う人もいると思いますが、実際は評価としてはよくないです。
例えば、臨床データでもっとも薄毛に効果があることが証明されている「リアップ」などの「ミノキシジル」という成分が入っている育毛剤の口コミと比べてみると差は歴然です。
このように、ミノキシジルが入った育毛剤は☆5の割合が圧倒的の多いのがわかると思います。
一方で、グリチルリチンが入った育毛剤の評価で☆5を付けた割合は35%だけです。
グリチルリチンが入った育毛効果のまとめ
・ グリチルリチンが入った育毛剤は加齢による薄毛への効果ほ証明されていない
・ グリチルリチンが入った育毛剤はお医者さんの教科書では推奨されていない
・ グリチルリチンが入った育毛剤の口コミは「ミノキシジル」に比べると圧倒的に低い
まとめますと、薄毛がそこまで深刻でなければ、1、2か月くらい試して効果を実感できれば続けて、もしも効果が実感できるのであれば使い続けてよいと思います。
ですが、1,2カ月使っても効果がないなと思ったら「リアップ」などの効果が高いことが臨床データで証明されている育毛剤に変更するのがおすすめです。
詳細は、
【こんな育毛剤選び間違いしてませんか?】市販薬でAGAを「ちゃんと治す」ならこの5択【専門薬剤師監修】
を参考にしてみてください。
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