【専門薬剤師が解説】風邪の時、ドラッグストアで本当に買うべき風邪薬

かぜを引いたら病院に行く人もいると思いますが、薬局やドラッグストアで風邪薬を飲んで乗り切る人も多いのではないでしょうか?

その時、どのように風邪薬を選んでいるでしょうか?間違えた薬選びをしてしまうと、治りが遅く成るどころか、薬の副作用が出ることがあります。

いまは多くの薬を通販で買うことができ、便利にはなりましたが、そのかわりに薬を買うときに薬剤師に聞けないというデメリットもあります。

ここでは、専門薬剤師が風邪のときに買うべき薬を紹介します。基本的に風邪でしたらどんな症状の人もあてはまると思います。理由も詳しく書くので、納得いただけると思います。

現在、日本で販売されているかぜ薬は1162種類もあります。(2019年5月時点)

こんなに多くの中から、自分に合った薬を選ぶのってほぼ不可能ではないでしょうか?

CMなどで、喉に効くとか鼻からくる人はこれみたいなのを見ますが、CMを鵜呑みにして薬を選ぶのは正しくありません。

確かに風邪といっても風邪の引き方は人それぞれで、熱が高くなるだけの人、喉も痛くなる、頭もいたくなる、鼻水が出る

などいろんな症状が出て、それに合わせて薬を選んだほうが効くと思っているのではないでしょうか?

ですが、これは勘違いです。

薬を選ぶ注意点を解説しながら、おすすめを紹介したいと思います。

風邪薬を選ぶ際の注意点はこちら

どんな症状であったとしても以下の2点に注意して選んでください。

✔大原則として色々な成分が配合された総合感冒薬は使わない!
✔風邪の時にもっともよく効くのはロキソプロフェンという成分かアセトアミノフェンという成分のどちらか!どちらかとがおすすめかというとアセトアミノフェン!

ロキソプロフェンやアセトアミノフェンという成分は解熱鎮痛薬と言われているもので、熱を下げる効果と痛みを取る効果の2種類の作用があるものです。

ロキソプロフェンは「ロキソニン」という商品名で販売されているので有名かと思います。多くの人は頭痛に使ったりすると思いますが、風邪の時の熱を下げたり、喉の痛みやだるさにも効きます。

アセトアミノフェンというものもロキソプロフェンを同じようなものと考えていただければ大丈夫です。

最近は知っている人も増えたと思いますが、そもそも風邪薬で風邪を治すことはできません。風邪薬は症状を抑えるだけで風邪の本体(風邪の原因はウイルス)に作用するものではありません。

ですので、風邪の主な症状の熱と痛み(喉や頭)に最も有効なものを選ぶだけです。

おそらく、単なる風邪で病院に行っても、これらのどちらかが処方されるだけで帰されることが多いと思います。せいぜい葛根湯のような漢方と合わせて処方されるくらいでしょうか?

単なる風邪なら病院に行っても、薬局で自分で薬を買っても変わりません。

いろんな成分が入った総合感冒薬はおすすめできない理由!成分はたくさん含まれているほうが、効きそうだと思っている人は注意!

今売られている風邪薬は様々な成分を配合して売られることが多いです。
例として最近販売されたパブロンSα微粒という薬の成分を見てみますと

ブロムヘキシン塩酸塩
痰を出しやすくする
ジヒドロコデインリン酸塩
咳を止める
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
咳を止める
アセトアミノフェン
熱を下げて、痛みを取る
マレイン酸カルビノキサミン
第一世代の抗ヒスタミン(鼻水を止めるが眠くなる)
無水カフェイン
倦怠感を取る
ビスイブチアミン
ビタミンB1の補充
リボフラビン
ビタミンB2の補充
しかも、色々配合されているから高い!24包入りなので、8日分になりますが、1780円くらいします。私は絶対にこういった総合感冒薬は買いません。

風邪のときにおこる様々な症状に効く成分を配合されていて、いいんじゃない?って思うのは間違い!

風邪だけど咳はそこまでひどくないって人が総合感冒薬を使ったら、無駄に咳止めを飲むことになります。薬に副作用は付きものですので、飲む薬は少ないに越したことありません。

結論
ほとんどの人のかぜには解熱鎮痛薬で十分です。ロキソプロフェンはアセトアミノフェンのどちらかを使うだけで、熱を下げるのはもちろん、のどの痛みを取ったり、倦怠感はとれます。病院でも総合感冒薬を処方することは通常ありません。

風邪で病院に行ったとしても処方されるのは同じように解熱鎮痛薬だけってのは多いと思います。

通販で買うなら具体的にどの商品がおすすめ?

通販で売られている解熱鎮痛薬はたくさんあり、ロキソプロフェンを含む商品は19種類ほどで、アセトアミノフェンを含む商品は991種類もあります。

選ぶポイントは余計な成分が入っていないものが良いです。
つまり、主成分がロキソプロフェンだけのもの、もしくはアセトアミノフェンという成分だけのものなどです。

アセトアミノフェンのみを成分として含んでいる商品は以下のものです。

商品名 成分量 価格 使用できる年齢
タイレノールA 1錠300㎎ 20錠 980円 15歳以上
ラックル 1錠300㎎ 24錠 1260円 15歳以上
ノーシンAc 1錠150㎎ 44錠 999円 7歳以上
レスラックA 1錠150㎎ 24錠 550円 7歳以上
バファリンルナJ 1錠100㎎ 12錠 720円 7歳以上
小児用バファリンチュアブル 1錠50㎎ 12錠 507円 3歳以上

この中で最もお得なのはこちらです。

7歳以上でしたら、こちらが安くておすすめです。


 3歳から7歳までのお子さんに使用するならこちらがおすすめです。



ロキソプロフェンのみを成分として含んでいる商品は以下のものです。

商品名 成分量 価格
エキセドリンLOX 1錠60㎎ 12錠 699円
スカイブブロンLX 1錠60㎎
ハリー解熱鎮痛薬L 1錠60㎎
ピタリノールLX 1錠60㎎
メディペインS 1錠60㎎
ロキソニンS 1錠60㎎ 12錠 694円
ロキソプロフェン錠M 1錠60㎎
ロキソプロフェン錠「AX」 1錠60㎎
ロキソプロフェン錠「GX」 1錠60㎎
ロキソプロフェン錠「クニヒロ」 1錠60㎎

ロキソプロフェンが成分の商品はあまり通販で扱っておりません。ただし、どの商品も価格は変わりませんので、先発品のこちらを購入することをおすすめします。

ロキソプロフェンも別の成分と配合することでなんとなく効きそうな感じのものもたくさん販売されていますが、基本的には今回紹介した成分が1種類のものを選ぶようにしましょう。

ロキソプロフェンとアセトアミノフェンではどちらを使うべきか?

おすすめなのがアセトアミノフェンです。
理由は

✔アセトアミノフェンは3歳から使える(ロキソプロフェンは15歳以上)
✔アセトアミノフェンのほうが安い。
✔ロキソプロフェンは胃が荒れる副作用があるが、アセトアミノフェンはそのような副作用はない
✔風邪だと思っていたらインフルエンザだった場合はロキソニンは避けたほうがいい

ですので、明らかに風邪(インフルエンザではない)で、さらにアセトアミノフェンでは効きにくいなって人のみロキソプロフェンを試すというのがおすすめです、

咳や鼻水を止める作用はありませんが、マスクなどで人に移さないようにすれば問題ないと思います。それでもどうしても症状を抑えたい(例えば会議があるから咳を止めたいなど)ときは咳止めを飲むようにしましょう。少なくとも必ず飲まなければならないものではありません。
咳や鼻からくる風邪の人も解熱鎮痛薬だけで十分!

風邪をひいて咳がひどいからとか、鼻水が出るから何とかしたいと思って薬に頼る人がいますが、これは間違いです。

咳や鼻水は体の防御反応で、体の中で増えたウイルスを外に排出する働きがあります。これを薬を無理やり止めるのは風邪の治りを妨げにつながります。そもそも風邪は大体3日から長くて1週間くらいで治りますのでその間くらいは咳や鼻水はマスクをして人に移さないように気を付けながら過ごしてもいいのではないかと思っています。

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