「イントラリポス」と「エルネオパ」は配合変化を起こす?側管から投与できる?

イントラリポスとエルネオパは側管から同時投与できるか?

薬剤が追加になったけどルートがこれ以上取れない」「この薬って側管投与できたかな?

病棟で問題となりそうな配合変化や覚えておいた方がよい薬剤の配合の組み合わせをクイズ形式でお届けします。

この記事では「医療薬学会薬物療法専門薬剤師」の監修の上で作成されております。

「イントラリポス」と「エルネオパ」は配合変化を起こす?側管から投与できる?

正解は

「エルネオパ」は経口での栄養摂取が困難な方へ中心静脈ルートより栄養を補給する輸液です。

「イントラリポス」も脂質の補充のために投与されますが、末梢点滴ルートが確保できない患者に対してエルネオパなどの中心静脈栄養の点滴ルートの側管から投与するケースがあります。

ですが、イントラリポスのような脂肪乳剤はとても不安定な製剤であるた他剤との配合変化を起こしやすく、添付文書にも「本剤に他の薬剤を混合しないこと。」と明記されています。

では「エルネオパ」を投与している側管からイントラリポスを投与してはダメと思うかもしれませんが、配合変化の試験をした結果、投与可能と判断され、「静脈経腸栄養ガイドライン」で「中心静脈ラインの側管からの投与は可能」と記載されました。

イントラリポスは配合変化を起こしやすい薬剤ではあるのは間違いないので側管投与を検討する場合はメインの点滴ルートとの配合の可否を調べることをおススメします


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