「レボフロキサシン」と「ヘパリン」は配合変化を起こす?側管から投与できる?

レボフロキサシンとヘパリンは側管から同時投与できるのか?

薬剤が追加になったけどルートがこれ以上取れない」「この薬って側管投与できたかな?

「病棟で問題となりそうな配合変化」や「覚えておいた方がよい」薬剤の配合の組み合わせをクイズ形式でお届けします。

この記事では「医療薬学会薬物療法専門薬剤師」の監修の上で作成されております。

「レボフロキサシン」と「ヘパリン」は配合変化を起こす?側管から投与できる?

正解は

「レボフロキサシン」はニューキノロン系抗菌薬でグラム陽性菌、グラム陰性菌、非定型病原菌など幅広い抗菌スペクトルを有しているため多くの場面での感染症治療に使用されています。

一方、レボフロキサシンは多くはないのですが、いくつかの注射薬と配合変化を起こすことが知られています。そして、特に気を付けないといけないのが「ヘパリン」との配合変化です。

「レボフロキサシン」は「ヘパリン」を混ぜたときに配合変化は「配合直後に白濁」です。

ヘパリンは血栓の予防だけでなく、点滴ルート内の閉塞を防ぐために使用することがありますが、「ヘパリンロックしているルートからの投与もできない」ので注意が必要です

静脈内カテーテル留置を行う際、ヘパリンナトリウムによる血液凝固防止(ヘパリンロック)前後は、ルート内を生理食塩液で洗浄(フラッシング)すること

クラビット注 添付文書より

ちゃんと知っていないと「レボフロキサシン」と「ヘパリン」を誤って混ぜてしまうことがありますので注意してください。

「レボフロキサシン」は「ヘパリン」以外にもいくつか配合直後に白濁などの配合変化を起こしてしまうものが知られていますので、配合変化を起こさないか調べることをおススメします。

レボフロキサシンを配合変化を起こす薬
イソゾール、ラボナール、ソルダクトン、ラシックス、ヒューマリンR、フラグミン、タゴシッド、ファンガードなど

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