【完全比較】自宅でできるがんの検査キットで信頼性が高いものを最新データを元に紹介!

がんはとても気になる病気に一つで、統計的には3人に1人はがんになるといわれています。ですが、近年の医療の進歩に伴い、「早期に発見」さえできれば、がんは治すことができる病気になってきました

つまり、「がん検診」が重要なわけですが、病院に行くのは時間もないのでやはり面倒だと感じる人も多いようです。

最近は、わざわざ病院に行かなくても、自宅で様々な病気の検査をすることができるようになってきました。

手軽に自宅で検査ができるような「検査キット」が様々な会社から販売されています。

ですが、販売されているがんの検査キットの中にはがんの早期発見には全く役に立たないものも多くありますので注意が必要です。(厳密に言うと、「発見できる可能性が相当低い」です。)

以下に理由を書きますが少し専門的なので知りたい方だけ読んでください。理由はどうでもいいから、使える検査キットのみ知りたいって人は読み飛ばして下の方にスクロールしてください。(おすすめ検査キットを紹介しています)

例えばですが、

2011年の日本人間ドック学会で発表されたのですが、がん検診をしてもがんを発見できなかったという報告があります。

人間ドックを受けた男1334名、女1290名を対象に腫瘍マーカーのCEAを測定したところ、がんを強く疑うとされるCEAの値5.1ng/dl以上だった人は男78名、女31名だった。調査期間の間(1年間)で別の検査でがん発見者は男1名、女3名いたが、そのうちCEAが高かった人は1名のみであった。

(参照: 人間ドック 26(2): 280-280, 2011.)

つまり、腫瘍マーカーが高い数値だったとしても、がんを発見できる確率は0.9%でさらに75%の確率でがんは見過ごされるということになります。

つまり、検査によってはまったく安心できず、ある検査で「問題ない」となっていたので安心していると本当はがんで手遅れになる可能性があるということです。

ですので、CEAという腫瘍マーカーで検査できるがんは自宅でできる検査キットはあまりおすすめできず、人間ドックのようなところで1年に一度くらい検査する必要があります。

ただし、自宅できるがん検査キットにはがん発見に有用な検査キットもあります。

具体的な商品を紹介しながら理由も詳しく説明していきます。

このサイトは専門薬剤師の監修をもとに作成しています

現在販売されているがん検査キットはどのくらいあるか?

当サイトが調査したところ、以下のようになっています。

商品名   おうちでドック男性用 おうちでドック 女性用 おうちでドック ご家族セット(女性用・男性用) 大腸がん(定量)郵送検査 大腸がん(定性)郵送検査 女性応援セットA 女性応援セットC 女性応援セットD 胃がん検査セット 安心がん検査 男性セット ペプシノゲン検査 肺がん検査(肺門部) Tf大腸がん検査(便潜血1日法) Tf大腸がん検査(便潜血2日法) 前立腺がん検査(前立腺特異抗原) 子宮頸部がん検査 ブレストケアグラブ 子宮頸部がん検査+ヒト・パピローマウイルス(HPV)検査
販売会社   ハルメク・ベンチャーズ株式会社 郵送検査キットセンター 株式会社セルメスタ
検体   微量な血液、尿 微量な血液、尿 微量な血液、尿 糞便 糞便 血液、便、尿、膣拭い液 尿、膣拭い液 尿、膣拭い液 尿、血液 血液、便、尿 血液 糞便 糞便 血液 膣ぬぐい液 触診 膣内細胞
価格   ¥19,800(税別) ¥19,800(税別) ¥35,640(税別) 検査費用1600円 検査費用1400円 17434円 6759円 7731円 6219円 13029円 4999円 4,675 円 2,839 円 3,271 円 4,027 円 4,243 円 540 円  10,584 円
チェック可能な病気 (検査項目)                                    
前立腺がん PSA   『ご家族セット』は男性用と女性用各1つずつのセット。
単品での購入より10%割引。
                         
胃がん CEA                              
  ペプシノゲン                          
  ピロリ菌検査                            
肺がん CEA                              
  喀痰細胞診                                
大腸がん CEA                              
  便潜血     〇便潜血1日法 〇便潜血2日法              
肝臓がん AFP                              
食道がん CEA                              
すい臓がん CEA                              
乳がん CEA                                
  触診                                
子宮がん CA125                                
  細胞診                        

製品としては18種類もあります。がんの種類としては、前立腺がん、胃がん、肺がん、大腸がん、肝臓がん、食道がん、すい臓がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、胆のう・胆管がんと多くのがん種の検査が可能となっています。

どういう原理でがんがわかるのか?

検査方法としては、自宅で自分で少しの血液や尿を取って、それを検査会社に郵送するという流れになっています。

原理を簡単に説明しますと、がんは正常な細胞とは異なり、異常を起こした状態になります。そうすると、正常な細胞は通常作らない物質をがんは作ります。その異常物質を検知してがんかどうかと判定します。しかし、その異常物質は体のどこにできるかで違いがでてきます。

例えば、胃にがんができた場合はCEAという物質を作ったり、子宮にがんができたらCA125という物質を作ったりします。

それらの異常物質は少しの血液などからも検出することができるようになってきましたので少量の血液などでも物質を検出してがんを見つけることが可能なのです。。

上の表の検査項目の部分がその物質の一覧になっています。

検査の問題点は?

ですが、がんの種類によって、この物質がしっかり出て検出できやすいものもあれば、個人差があってがんにも関わらず作られにくかったり、逆にがんではないにも関わらずその物質が作られていたりします。

簡単に言うと、「判断しやすいがん」と「判断しにくいがん」があるわけです。

検査キットで判断しやすいがんは?

検査キットで判断しやすいがんは5種類あります。それは

  • 胃がん(ペプシノゲン検査)
  • 肺癌(喀痰細胞診)
  • 前立腺がん(PSA検査)
  • 大腸がん(便潜血検査)
  • 子宮頸がん(細胞診)

です。

これらの5種類は人間ドックでも積極的に使用されており、その有効性も論文・学会で報告されていますので、自宅で検査キットで検査する場合はこれら5種類を使用するようにしましょう。

紹介されている論文や学会を一部紹介します。間違えやすいので、一番安い検査キットも併せて紹介!

・胃がん(ペプシノゲン検査)について

血清ペプシノゲン値は低コストで迅速かつ簡便に測定出来,被検者 に負担をかけないので,多数の無症状者を対象にスクリーニングを行うがん検診にてきした方法である 胃がん検診の現状 臨牀と研究 87巻3号 


胃がんの原因となるピロリの検査や除菌については別の記事で詳しく説明しています。


・肺癌(喀痰細胞診検査)について

喀痰細胞診はX線無所見の早期扁平上皮がんの発見に有効である
「2015年宮城県肺癌検診における喀痰細胞診の検討」  日本臨床細胞学会雑誌より

肺癌はCEAという物質を検出する方法と痰を自分で出してその中にがん細胞があるか調べる細胞診の二種類ありますが、おすすめなのが(というかCEA検査はだめ)細胞診のほうです。


前立腺検査(PSA検査)について

前立腺がんの診断法としては、PSA検査、直腸診、超音波診断、MRI検査などがあるが、スクリーニング法としてPSA検査単独での有効性が認められている。
「PSA検査による前立腺がんの人間ドック検診の現状と課題」



大腸がん(便潜血検査)について

早期の大腸がんを発見するためには便潜血陽性者に対する精密検査が重要である
「人間ドックでの便潜血検査は大腸がんの早期発見に有用である」


・子宮がん(細胞診)について

細胞診による体がん検診は有効 な臨床的検査法であると報告されている子宮体がん検診  日本臨牀 76(増刊号2): 366-372, 2018.

これらを全て購入すると15000円ほどですので、高額な印象ですが、人間ドックでこれらをオプションとして付けるともっと高額になります。
また、検査は1年に1回で十分ですので、1日あたり50円以下と考えるとそこまで高くないのではないでしょうか?

おすすめできない検査キットは?

胃がん(ペプシノゲン検査は除く)、肺がん(細胞診は除く)、大腸がん(便潜血での検査は除く)、肝臓がん、食道がん、すい臓がん、乳がん、子宮がん(細胞診は除く)、卵巣がん、胆のう・胆管がん

これらの検査を行うキットは早期のがんを検出することができません。

理由はこれらのがんは癌細胞が作り出す、異常物質の中でもCEA、CA19-9、CA125、AFPのどれかを作り、検査をするのですが、これらは相当がんが進行した状態でしか上手く検出できません。

ですので、学会や論文でもがんの早期発見には役立たなかったと言っています。

「2013年からオプション検査で導入されたCEA、CA19-9、CA125の測定結果をまとめ意義や今後の対応を検討した結果、早期がんのスクリーニング検査には有効とはいえず、検査を行うに当たり、その意義について詳細に説明する必要がある」
「当院における腫瘍マーカー検査の現状と意義」より

子宮がんや肺癌を腫瘍マーカーのみで早期発見できるという誤解をして受診に臨む受診者の存在
「腫瘍マーカー検査の単独受診の防止」

つまり、これらの検査キットを用いて、数値が低いから安心というのは間違いで、がん家系だから心配という人は必ず病院で人間ドックに行くことをおすすめします。

まとめ

  • 自宅でがんの早期発見ができる検査キットが多数販売されている
  • がんの早期発見に有効なのは胃がんを検出するペプシノゲン検査痰から肺がんを検出する喀痰細胞診検査PSAを測定する前立腺がん便潜血を調べる大腸がん細胞診で検査する子宮がんの5種類のみ
  • 他にも多数販売されているが、他の検査キットはがんの早期発見は不可能
  • お金も1日にすると50円ほどの負担額となるため、人間ドックよりも安く済むためおすすめ
  • 自宅で検査できるため仕事や休まなくても簡単に検査可能




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