「薬剤が追加になったけどルートがこれ以上取れない」「この薬って側管投与できたかな?」
「病棟で問題となりそうな配合変化」や「覚えておいた方がよい」薬剤の配合の組み合わせをクイズ形式でお届けします。
この記事では「医療薬学会薬物療法専門薬剤師」の監修の上で作成されております。
「アセレンド」と「プレアミン-P」は配合変化を起こす?
正解は
⇓
⇓

「アセレンド」は高カロリー輸液に混注して使用する薬剤です。高カロリー輸液にはアミノ酸製剤が含まれているので、アミノ酸製剤の「プレアミン-P」と配合変化は起こさないと思っている人が多いと思います。
実際に製薬メーカーのほうで配合変化試験を行っており、「アセレンドとプレアミン-Pは24時間外観変化・pHの変化はない」ということがわかっています。

参考:アセレンド注 配合変化表より
アセレンドは高濃度のアミノ酸製剤と接触すると着色の可能性がある
実は、アセレンドとプレアミンーPがシリンジ内で混ざると着色することが報告されています。

参考:藤本製薬より
原因と考えられることは、亜セレン酸ナトリウムと、アミノ酸製剤に含まれる「L-システイン」が還元剤兼表面修飾剤として作用してセレン粒子を抽出することがわかっています。
(参考:Facile and controllable one-step fabrication of selenium nanoparticles assisted by L-cysteine. Materials Letters, 2010;64(5):614-617)
ただし、高濃度での接触でのみ起こる反応であるため、基本的にはアミノ酸製剤を含む高カロリー輸液への混注は問題ないのです。ですが、L-システインを含む下記の輸液を調製する際はシリンジ内でアセレンドと接触すると変色する可能性もあるので調製の際は注意してください。
※配合変化の薬の組み合わせは膨大なので、海外のデータまで調べるのは大変な労力を要します。当サイトでは簡単に配合変化データを調べられるデータベースを公開していますので、配合変化について調べたいと思ったらこちらで調べてみてください↓