【2019年最新情報】専門薬剤師がおすすめする頻尿の市販薬はこの2種類!

頻尿の治療は基本的には病院で治療をするのがベストですが、病院に行く時間がないという方はドラッグストアなどで販売している市販薬を使用しているって方も多いのではないでしょうか?

現在、市販されている頻尿の治療薬は2019年3月時点で182種類が販売されています。
182種類もあったらどれがいいかわからないのではないでしょうか?

この182種類の中で研究データ上本当に効果があり、また病院などでも頻尿の治療薬としても使われている薬はたった2種類です。

その2種類とは

✔フラボキサートという成分の薬
✔牛車腎気丸という漢方

です。

この2つの成分以外のものは効果が全くないとはいいませんが、少なくともデータ上では効果が明確に証明されていません

その辺りを詳しく説明しながら、お得に買えるおすすめの商品を紹介します。


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そもそも頻尿とは何か?

排尿回数が異常に多いという自覚的訴えを頻尿(pollakisuria)という.排尿回数は,強い尿意を知覚する機能性膀胱容量(日本人では約400mL)と1日に産生される総尿量によって規定される.摂取する水分量や不感蒸泄量によって左右されるが,一般的には1日8〜10回以上,就眠時に2回以上の排尿があり,かつ本人が苦痛を感じている場合をいう.
引用:内科診断学第3版

このように頻尿の定義は1日にトイレに行く回数を目安にして、規定回数以上トイレに行く場合は頻尿と考えていいようです。

頻尿が悩みの方は非常に多く、年齢を重ねるごとにそのような症状を訴える方が増えていきます。2002年に行われた調査によると40歳以上の日本人の810万人の方が頻尿の症状があるとの結果があります。これは40歳以上の12.4%にあたり、多くの方が頻尿で悩んでいることがわかります。

数多くの市販薬の中でフラボキサートと牛車腎気丸がおすすめの理由

病院で頻尿ということで診てもらうと、薬が処方されるわけですが、医師は以下の表に従って薬を選びます。ですので、この表に載っていない薬は通常あまり治療で使用されません。

この表を見てもらうと、フラボキサートと牛車腎気丸が掲載されていることがわかると思います。
市販されている薬は182種類ありますが、この2種類のみがこの表に掲載されており、他のものは掲載されていません。つまり、他の薬はあまり効果がないということになります。

※推奨グレードというのは論文などの臨床データを元に学会が算出しているランキングのようなもので、Aがもっとも効果が強く、B、Cとなるにつれて弱くなるようなイメージになります。ですので、頻尿の方には推奨グレードが高いのもを優先的に使用するべきではありますが、残念ながら2019年3月時点で市販されているもののなかにAランクのものは販売されていません

フラボキサートを含む商品でおすすめは?

この成分の医療用医薬品としてはブラダロン錠200㎎として使用されており、市販薬として2種類の名称で販売されています。

商品名 販売会社 成分 価格(最安価格)※
ユリガードL 薬王製薬 フラボキサート塩酸塩 600㎎ 999円/20カプセル
レディガードコーワ 興和新薬(株) フラボキサート塩酸塩 600㎎ 1568円/20錠

この2種類では違いがあるか?どのような基準で選ぶか?

これら2種類の薬は含まれる成分量などもまったく同じなので、効果の面では差がありません。

ですので、単純に価格が安いものを選ぶことをおすすめします。

【指定第2類医薬品】ユリガードL 20カプセル ※セルフメディケーション税制対象商品

牛車腎気丸を買うならどの商品がおすすめか?

現在市販されている市販薬は以下の12種類です。

商品名 販売会社 成分(1日量あたり) 価格
「クラシエ」漢方牛車腎気丸料エキス錠 クラシエ製薬 牛車腎気丸エキス 2400㎎(12錠) 2863円/360錠
ロート牛車腎気丸錠 ロート製薬 牛車腎気丸エキス 2400㎎(12錠) 2570円/80錠
ロート牛車腎気丸錠II ロート製薬 牛車腎気丸エキス 2400㎎(8錠) 5500円/168錠
一元乃錠剤牛車腎気丸 一元製薬 牛車腎気丸エキス 2300㎎(45錠) 2800円/900錠
原末・牛車腎気丸 ウチダ和漢薬 混合粉末 4.578g(60丸) 4950円/1800丸
漢方濃縮煎剤牛車腎気丸107 松浦薬業 牛車腎気丸抽出物 7.7g(2包) 不明
牛車腎気丸エキス細粒G「コタロー」 小太郎漢方 牛車腎気丸エキス散 3.4g(3包) 不明
牛車腎気丸エキス錠N「コタロー」 小太郎漢方 牛車腎気丸エキス散 3.4g(21錠) 不明
牛車腎気丸料「タキザワ」 タキザワ漢方廠 生薬28.5g(3包) 2362円/9包
牛車腎気丸料エキス〔細粒〕98 松浦薬業 牛車腎気丸エキス 2.8g(3包) 3454円/48包
牛車腎気丸料エキス顆粒「クラシエ」 クラシエ薬品 牛車腎気丸エキス 2400㎎(3包) 3814円/360錠
精華牛車腎気丸 小太郎漢方製薬 牛車腎気丸エキス 2400㎎(24丸) 8100円/720丸

効果が高いものを選ぶ基準は「有効成分が多いもの」「飲みやすさ」「価格」を総合的に判断する必要があります。
それらを総合的に判断すると、最もおススメなのが、「クラシエ」漢方牛車腎気丸料エキス錠です。


【あす楽】【第2類医薬品】「クラシエ」漢方牛車腎気丸料エキス錠 360錠

理由は

・錠剤なので、粉末の薬よりも飲みやすい
・価格がもっとも安い
・標準的な有効成分で構成されている

という点です。

フラボキサートを含む商品と牛車腎気丸はどっちを使うべきか?

この二つの内どちらを優先的に使用するかといった疑問があるかと思います。
最初に出した表を見るとどちらも推奨グレードはC1ですので効果の面では違いがありません。

エビデンス上の違いがあまりありませんので、実際に病院などではどちらが多く使用されているが調査をしました。

調査結果
フラボキサートの1か月の使用患者数は10名弱ほどで、牛車腎気丸の使用患者数は1か月で1名いるかどうかくらいとのこと。

※監修している専門薬剤師が所属する病院での1か月の使用量

つまり、医療現場ではフラボキサートを含む薬を優先的に使用しているようです。
ですので、まずどちらの薬を使用しようか迷ったら、フラボキサートを使用することをおすすめします。

今後、頻尿の市販薬はもっと効く薬は販売される予定

平成30年8月1日(水)に行われた第5回 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議において「プロピベリン」という成分は一般薬として販売されることが許可されました。これは病院などではバップフォーという名称で処方される薬です。(写真は大鵬薬品ホームページより)

 

最初の表を見てもらうとわかるように、このプロピベリンという薬は推奨グレードAです。

この薬は病院などでも治療の主役で使用されている薬剤です。

ただし、こちらの薬は一般薬として販売される場合は女性に限定されると思われます。
理由は、男性に使用すると場合によっては頻尿が悪化する可能性があるからです。

※頻尿の原因は色々ありますが、男性の場合に限っては前立腺が肥大することで頻尿になることがあります(女性には前立腺はありません)。このプロピベリンを前立腺が肥大した方に使用すると症状が悪化します。

一般薬では購入する方の頻尿の原因が前立腺肥大症なのか、それとも別の原因で頻尿なのかわかりませんので、そのような間違いを防ぐために販売は女性に限定されます。

現在の頻尿の薬でトルテロジンという成分が市販してよいか審議されている

トルテロジンは最初の表にも示したように、推奨グレードAのものになります。病院ではデトルシトールカプセルという名前で使用されています。(写真はファイザーホームページより)

効果は同じ推奨グレードのプロピベリンと同じと考えられますが、このトルテロジンという薬は世界中で使用されて様々な研究も行われている薬剤です。

一方、プロピベリンは日本を含めたアジアでのみ使用されているだけなので、実はあまり研究がされていません。

単純に比較はできませんが、論文数で比較すると、このようになっています。

プロピベリン・・・327件
トルテロジン・・・1036件

このように研究論文の数に3倍以上の開きがあります。

医師が薬を処方するときは、有効性や安全性の面でしっかり研究されているものを使用することを心掛けます。それは安心して治療に臨むことができるからです。

多くの研究がされているトルテロジンが市販されれば、こちらを使用することをおすすめします。

まとめ

✔頻尿の市販薬を買うなら、効果が高く、もっとも安いユリガードLを選ぶ
✔それでも効果がないなら、牛車腎気丸という漢方を併用する(クラシエのものがおすすめです)
✔それでも症状が抑えられない場合は、病院で治療すること、ただし、病院で使用されているもっと効果的な市販薬が今後出てくる予定。

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