頭痛がある人は遠隔診療で頭痛外来を利用するのがおすすめな理由

2020年4月より慢性頭痛をオンラインで診療することが厚労省に認められました。

今後、頭痛の治療は「オンラインで行われるのが普通」になると思われますので、どのような流れで診療が行われるのか解説しています。

そもそも頭痛とは?

日本においては人口の約8.4%が片頭痛に悩まされていると言われています。
数にしますと約840万人程になりますので多くの方が頭痛持ちであることがわかります。
片頭痛による仕事や勉強への影響も大きくWHO 報告によれば,片頭痛は健康寿命を損なう疾患リストの12 位(女性)にランクされています.
とくに片頭痛は20~40 歳代の働き盛りの有病率が高いため,その年代の健康寿命が短縮することは社会的にも大きな損失となると考えられます。
 これだけ多くの方が頭痛に悩んでいるわけですが、病院などの医療機関を受診した割合は30.6%との調査結果があります。
 つまり580万人の頭痛持ちの方が病院を受診していないという現状があります。理由として上げられるのは、

頭痛があるのに病院に行かない理由
✔ 受診が面倒

✔ 頭痛外来などの病院がない
✔ ドラッグストアの痛み止めでなんとかなる
✔ 1-2日で収まるのでそこまで支障がない

これらの理由が片頭痛患者の受診率が低い原因といわれています.
さらに、様々な種類の痛み止めを薬局・ドラッグストアで購入できるためセルフメディケーションで問題ないという方が多いのではないかと思います。
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市販薬で頭痛が収まることが多いのであればいいのですが、あまりに頻繁に起こるのであれば一度、頭痛外来など医師の診断を受けることが薦めします。
頭痛外来を受診したほうがいい理由として大きく2つあります。
医師の診察を受ける必要がある理由

✔ 大きな病気が隠れていることがある。

✔ 治療薬の選択肢がたくさんある。

一言で頭痛と言っても種類があります

頭痛の種類は挙げてみると

片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛・その他の一次性頭痛・薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

となっております。
そして、それぞれの頭痛に対して治療法が変わります。
ドラッグストアなどで痛み止めは販売されていますが、薬剤の種類が限られ頭痛の種類に応じた治療が難しいのが現状です。

頭痛の種類によって治療法が変わってくる

ですのて、頻繁に頭痛が起こる人は一度病院で診てもらいましょう。
病院では治療のみならず予防の観点からアプローチすることが可能です。

忙しくて病院・クリニックに掛かれないとうい人や近くは遠隔診療(オンライン診療)で頭痛外来を受診するのがおすすめ

2020年4月より慢性頭痛をオンラインで診療することが厚労省に認められました。
ただし、以下のような条件があります。
事前の対面診療やCT・MRIなどの検査で一次性頭痛と診断されている患者に限る。
ちなにみ一次頭痛とは、イメージとしては軽い頭痛です。つまり、脳梗塞のような重い病気が原因で起こるようなヤバい頭痛ではなく、緊張したとき起こる頭痛とか天気が悪いときにおこる頭痛とかです。

オンラインで頭痛を見てもらえる病院・クリニックはここ!

当サイトが調査した結果、オンラインで頭痛診療が可能なクリニックは以下のようになっています。気になるクリニックがあればチェックしてみてください。

また、近くに住んでないよって人は、頭痛は脳神経内科や脳神経外科でも見てもらえますので、下の地図も参考にしてください。
日本において頭痛を遠隔診療で診察することがあまり浸透していませんが、海外では積極的に行われており、その有用性も証明されています。
たとえば、ノルウェーでの調査で満足度は遠隔診療群と対面診療群で同様であり(88.8% vs. 92.3%、p = 0.35)、女性、片頭痛患者、農村部の患者、都市部の患者の満足度に差はなかったとされています。
参考:Muller KI, et al. Telemedicine in the management of non-acute headaches: A prospective, open-labelled non-inferiority, randomised clinical trial. Cephalalgia 2017; 37:855-863

わが国でも、頭痛専門医の少ない地域での診療や、特に予防治療を行っている再診患者での通院の手間や待ち時間の解消、それに伴う受診日調整の容易さなどの面で遠隔診療が有用ではないかと考えられ現在徐々に広がりを見せています。一度、遠隔診療での頭痛の治療を検討してみてください。ただし、遠隔診療は初診は必ず対面診断を行うことが必要になりますので、お近くの頭痛の治療を行っている病院を探しましょう。

オンラインで頭痛の診察が認められたのもいい機会ですので、頭痛がひどいけど、病院に行く暇がないという人はぜひ利用してみてください。