【無料版】配合変化DBのダウンロード・使用方法【専門薬剤師監修】

【無料】サンプル版:シンプルで使いやすい配合変化データベースをダウンロード

臨床現場では注射薬を使うときにいくつかの薬を混合して投与することがあります。

混合することで患者さん・医療者の負担の軽減になるからですが、混合するときには配合変化を起こさないことを確認する必要があります。

別の記事で注射薬の配合変化を起こすかどうかを調べるツールや資料を紹介していますが、忙しい臨床現場でいちいち調べていられないと思います。

各病棟でよく使う薬の配合変化情報をデータベース化する

という方法がもっとも効果的に、配合変化を調べるという作業を迅速化・最小化できます。

データベース化するなんて面倒と思ったかもしれませんので、そのような方のために約6万通り」の薬剤の配合の組み合わせをACCESSで構築した配合変化データベースを構築しましたので無料で公開します

↓こちらからダウンロードできます。

【無料】サンプル版:シンプルで使いやすい配合変化データベースをダウンロード

データベースは「インタビューフォーム」「各種書籍」を参考に作成しており、1年間で600人の方に利用いただいているみたいです。

操作は直感的にできると思いますが、このような感じです。⤵

サンプル版には約6万種類の薬剤のデータが入っているのでかなりの範囲をカバーできていると思います。

ただ、新薬の情報はどんどん出てくるので、
・新薬の配合変化データもカバーしたい
・最新の海外データも含めて調べたい
という方用に医療薬学会指導薬剤師が監修して作成している「有償版」も用意しています。

有償版の配合変化データを随時更新しており、noteのメンバーに公開しております。



配合変化データベースの使い方

ここで、当サイトで構築したデータベースの紹介をします。

サンプル版をダウンロードできますので、ご自由に使ってください。

サンプル:【専門薬剤師作成】シンプルで使いやすい配合変化データベースをダウンロード

直観的に使えると思いますが、使い方の解説です。

まず、なにか配合変化を調べたい場合は、「検索」を押してください

1:配合変化を調べたい薬剤の商品名か一般名を入力する

配合変化が起こるかどうか調べたい薬剤の名前を入力してください。

商品名でも成分名(一般名)でもどちらでも可能です。

2:検索結果が表示される

検索で入力した薬剤が左側に列挙され、その薬剤との配合変化データがある薬剤が右側に出力された配合変化情報一覧が作成されます。

さらに、その左側に配合の可否情報の一覧が出力されるようになっています。

また、配合剤①(検索した薬剤)の配合変化に関する詳細情報を登録すれば、一番右の「基本情報」をクリックすると別ウィンドウで薬剤詳細情報が表示されます

配合変化データベースへの登録方法

最初に話ましたが、基本的には自分たち」で「自分の病棟で頻繁に使用する薬剤」の配合変化情報を入力していかなくてはなりません

看護師さんがこの記事をご覧になられているのであれば、基本的には登録は薬剤師が行うべきだと思いますので、薬剤部に相談してください

登録方法は直感的にできると思いますが、一応解説しますので最初の画面の配合変化登録画面をクリックしてください。

登録フォームが開きますので、最低限の登録情報を入力していきます。
流れとしては、

① 新規ボタンを押す
② 配合を調べた薬剤を配合薬剤①と配合薬剤②に入力する
  薬剤名を入力すると予測変換されて候補の薬剤が出てきますので対象の薬剤を選んでください。
③ 配合の可否を入力する
  〇とか×でいいと思います。
※ 〇や×だけですと情報が少ないので、「内容」の箇所にどのくらい安定か?どうして配合不可なのかなどの理由を書いておくと完成度が高くなると思います。

④ 最後に「登録」を押して完了です

なぜ病棟毎によく使う100種類の薬剤を組み合わせた配合変化データベースを構築したほうがいいか?

病院で働いている人はわかると思いますが、病棟毎に使う薬って全然違います

例えば、血液内科でしたら、抗がん剤などが多いですが、循環器科では抗がん剤はほとんど使われないです

看護師さんは定期的に異動があり、全然違う病棟へ異動になると見慣れない薬を扱うから慣れるのに大変と聞きます。

このように病棟毎・診療科毎でよく使用する薬はかなり異なります。

逆に言うと、使う薬の種類は病棟毎で数が限られているということです。

世の中には注射薬は4000種類以上販売されていて、それらのすべての組み合わせを網羅した配合変化表というのは物理的に無理です。

ではどのくらい網羅すればいいかというと、それが大体100種類です

130品目の薬剤の配合変化情報を収集し、データベースを構築したことで約70%をカバーすることができた

参照:注射剤配合変化防止のための取り組み

 ですので、100種類の配合変化をカバーするには「早見表」ではかなり細かくなってしまいますし、本だけでは基本カバーしきれないですし、「これはうちの病棟では絶対使わない薬剤」も載っているので調べる上で邪魔になります。

ですので、自分の病棟に合わせた100種類の薬剤のデータベース化がもっとも効率的になるわけです。

では最初にこの配合変化データベースはどのようなものか解説して、そのあとに登録方法を説明します。

最後に

このデータベースは実際に使っているものですので少しデータが入っています。

邪魔でしてら消して最初から作っていただいてもいいかと思います。

入っているデータを利用いただいて問題ないですが、注意していただきたいのは、使用の際はあくまで参考程度にしていただき、最終判断は各自で行っていただければと思います。